眠れない夜のために2-KH dear YS ページ25
なんで。
ホントに―どうしてだよ？ｲｪｿﾝﾋｮﾝ。
どうしてあんな手紙を・・・書いたんだよ？
あのとき僕は・・・。
祈らないで欲しかった。
願わないで欲しかった。
目を覚ませって。
死ぬんじゃない、生きろって。
だってそう願われることこそが―
僕が死というものに直面しているって。
感じざるを得なかったから。
それがどれだけ孤独で、寂しくて、悲しいか。
アンタたち、考えたことあるか？
あの日から。
どんなに忘れたくて拭おうとしても―
いつまでもつきまとってくる恐怖と悲しみ。
ブラックマンネ？
そんな僕は・・・はったりみたいなちっぽけな僕だ。
ホントの僕は。
未だに悪夢にうなされて。
こうやって・・・ﾋｮﾝにすがりついてないと、自分を保っていられない弱い僕だ。
そんな弱さを、小さい子どものわがままみたいに。
ｲｪｿﾝﾋｮﾝにぶつけてしまう僕は・・・やっぱりﾋｮﾝに甘えているって。
僕だって理解していた。
YS「もう・・・あの悪夢は。終わったことだ。そうだろ？」
KH「・・・」
YS「今はそう思えなくても。必ず・・・越えられるときが来る」
僕はｲｪｿﾝﾋｮﾝのシャツの胸元にしがみついて。
いよいよ泣きたくなった。
ｲｪｿﾝﾋｮﾝの体なんて薄っぺらくて、頼りなさそうで。
だけどこうしてると―兄としての包容力みたいなものを感じずにはいられなくて。
普段はあまり好きじゃないﾋｮﾝの煙草の匂いだって。
今、それを鼻先に微かに感じ取れることが―幸せで。
KH「ｲｪｿﾝﾋｮﾝ・・・僕」
YS「んーー。なんだ？」
KH「今から泣くから」
YS「ああ。いいよ」
KH「ﾋｮﾝのこのシャツ。濡れるから」
YS「・・・いいよ(笑)」
自分でも情けないなって思える、自己申告をしたところで。
ずっと僕の頭をふわふわと撫でてくれていたｲｪｿﾝﾋｮﾝの手に。
温かい力が加わる。
祈りなんてもう要らない。
あんな手紙も・・・アンタに二度と書いてもらうことも読んでもらうことも無い。
だって僕は―
もう目覚めたから。
絶対に怒られないって布石もあることだし。
ﾋｮﾝたちが望むなら、いつだってブラックをお見舞いするよ。
但し・・・明日から、だけど。
だから今だけは。
ﾋｮﾝの胸で、弱くて甘ったれの僕のまま―泣きたいんだ。
いいだろ？
いいよな・・・ｲｪｿﾝﾋｮﾝ。
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Mercury zero(プロフ) - mooooさん» こちらこそありがとうですっ嬉しいです〜!雰囲気...そうですね、お話の空気というか余韻みたいなのを残せるような文にしたいって書きながらいつも思うんです...ムズカシイし読者さまの想像力に委ねる部分も大きいですが；まだまだ未熟なので。応援励みになります〜!! (2014年6月27日 0時) (
レス) id: d9539ab06e (このIDを非表示/違反報告)
moooo(プロフ) - Mercury zeroさん» えぇぇぇ知ってて下さってるなんて…恐縮です(*_*)私Mercury zeroさんのお話の雰囲気すんごく好きです。ファンです。← 青臭くてベタな恋愛、ひょくちゃんにぴったりですよね(~-~)♪ いつもキュンキュンさせて貰ってます、素敵なお話、ありがとうございます！ (2014年6月25日 23時) (レス) id: 13381b0554 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - mooooさん» ぬををー！大人イェソンさんを書かれてる人気作家さま！←読んでます。ヒィィ、ご訪問ありがとぉございます！ひょっくん...好きなんです。兄さんの次にｗｗひょっくんにはこーゆー青臭い恋愛をしてほしいな、と。キュンキュンして頂けたら幸いです〜＞＜ (2014年6月25日 20時) (レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
moooo(プロフ) - はじめまして^ ^ ひょくちゃん…最高です。彼女に振り回されるひょくちゃんが可愛くて可愛くて…萌え死にました(._.)是非とも続きを拝読したい(>_<)これからも楽しみにしています！ (2014年6月25日 14時) (レス) id: 13381b0554 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - ayaさん» いろんなものが滞ってるなか〜ミンくんのアイデアが降りたつのってちょーレアだったので、慌てて残させていただきまひた；こちらのお返しも遅くなってミアネヨ、オンニ〜＞＜今回はSっぽくしたけど、ミンくん・・・難しいよねぇ。難しかった！ (2014年5月20日 1時) (レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mercury zero
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/mercuryzero/
作成日時：2013年9月14日 0時
