My field ページ48
私は、ユニフォームの上に自分のコートを羽織って。
自分の車のキーを手にした。
「じゃあ、ちょっと行ってきますから」
「悪いな。ヨンソでもいいんだけど〜アイツはまだちょっと頼りないし。
俺も今日はお得意さんが来ることになってるから離れられないんだ」
「あーーいいですよ。こういうときはお互い様だし＾＾」
「くれぐれもよろしく頼むな」
私はスタンドの裏側に停めてある自分の車に、さっと乗り込んだ。
＊
2号店は、私の職場の1号店から車でほんの10分ほどの距離にある同系列のスタンドだ。
近いのもあって、こうやって人手が足りないときや、
ちょっとした道具を借りたりするときにはお互いによく行き来する店だ。
うちも誰かスタッフが病欠になったときは、逆に応援に来てもらうこともあるし。
こういうときは持ちつ持たれつ、よね。
「いやーそれにしても、ここもお客さんけっこう来ますねぇ」
「ホントにAさん、助かるよ〜＞＜ここんところタイヤの交換希望のお客さんも多くてさ〜」
業務をやってるうちに、時間はとっくに午後になっていて。
少しお客さんがハケたところで、私は2号店のチーフと雑談をしていた。
このチーフの言うとおり、今日は給油のお客さんだけじゃなくて
タイヤ交換も何本かこなしていたのだった。
最近すっかり寒くなって、雪も何度か降るようになっていたからそれもまぁ当然ね。
だけど、さすがに腰がメリメリいってるわね。
私は上半身をぐーーっと捻った。
そんなとき1台のRV車が入ってきた。
「・・・っと。お客さんだ」
「あ、私行きますよ＾＾」
出ようとするチーフを片手で制して。
私は、給油所のところに入ってきた車に駆け寄った。
「はい、いらっしゃいませ！」
声を掛けると、車のパワーウインドウが半分だけ開かれて。
マスクをした男の人がちらっと見えた。
「・・・タン」
「えっ？すみません、なんですか？！」
このお客さんの声がよく聞き取れなくて、思わず大きな声で聞き返してしまった。
車の中にいて、そんなマスクしてちゃよく聞こえないっての！
私は、わずかに開いている窓に顔を近づけた。
車の持ち主は、仕方無さそうにマスクを引き下げて―
「レギュラー。満タンで」
不機嫌そうな声で言った。
だけどその低い声には聞き覚えがあって―
私は車の中の男の人をジッと見つめずにはいられなかった。
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Mercury zero(プロフ) - あやさん» ホントに来てくれてるぅ〜嬉しいっ！いあしかし...キツイと思いまっせーｗｗ冬の兄さんはヘタレで残念。しかし多くの方々にご支持を頂きました。ありがたや〜ありがたや〜。あやさんも無理せずにねｗｗ (2013年12月24日 1時) (
レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - あんにょん！25日が終わるまでに読めるかなぁ！？まっでも兄さんworldにマッタリさせていただきます(^^) (2013年12月24日 1時) (レス) id: f889157a66 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - まこみんさま ぎゃー嬉しっ！気負わずに、でも楽しく読んでいただけるような作品をね。書いていけたらなぁ〜といつも思ってるんですが。どーにも文の量が多くなってしまって申し訳ないです〜＞＜新章立ち上げさせていただきました！良ければ遊びにきてくださいな♪ (2013年2月25日 22時) (レス) id: 92a1792e3e (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 色んな兄さん書けるのが私もとても楽しいです！ｲｪｿﾝ兄さんって、何考えてるかよくわからない人なだけにとても書きやすい（笑）雑誌私も増える一方です＞＜日本での雑誌に加え、韓国でも重いのに何冊か購入してきましたよい・・・； (2013年2月25日 22時) (レス) id: 92a1792e3e (このIDを非表示/違反報告)
まこみん(プロフ) - 夜な夜な読みふけってました(*^^)細かい描写とか心情が分かりやすく読みやすいです。次章も早く見たいです！頑張ってくださいね！応援してます>_< (2013年2月25日 14時) (レス) id: 577dbd2bfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mercury zero
| 作成日時：2013年2月5日 0時
