悪い男-YS ページ4
「あっ・・・気持ちいい・・・」
薄暗い部屋―
ホテルの一室で。
名前も知らない女が悦に入った声を上げて、身を反らせる。
俺は、そんな女を。
ジッと目を細めながら眺めて、愛する―振りをする。
指や舌で喜ばせてやって。
荒い息遣いの女が、うっとりとした視線を寄越しながら顔を上げる。
「ねぇ・・・どうしてｲｪｿﾝは・・・脱いでくれないの？」
YS「んーー」
こうしているだけで、今にも昇りつめそうな女の体から俺は身を起こして。
ニコッと笑ってみせた。
YS「や。だって俺、もう帰るし＾＾」
「・・・は？」
YS「もうおしまい」
「ちょっ・・・ちょっと！ここまで来て？！」
YS「んーー＾＾」
俺は、ベッドの上で膝立ちになって首を回した。
そんな俺の様子を、女は呆然とした表情で見つめていた。
だけど、俺がホントに帰り支度をしようとすると。
慌てたように体を起こして、がばっと抱きついてきた。
「待ってよ！こうまでしておいて・・・最後までしないなんてあんまりじゃない？！」
YS「でも、見ろよ。俺このとおり―何も反応してないし(笑)」
「・・・なっ？！」
俺は女の前で、両腕を広げて仁王立ちになってみせた。
それに、こうまでしておいてって・・・
それは俺じゃなくてアンタが望んだことだろ？
喉元まで出掛かった―きっと今のこの女には酷とも言える言葉を、俺は飲み込んだ。
だというのに、目の前の女は必死な形相で俺に食ってかかった。
「じゃあ！私がその気にさせてあげるから・・・！」
YS「おい、よせって(笑)」
俺のベルトに掴みかかる彼女の腕を。
俺は払いのけた。
ぺたぺたとバスルームまで進んで、ざぶっと顔と手を洗う。
タオルで顔を拭くと、いつもよりほんの少し肌が荒れてるような気がして
鏡に映る自分の顔を色んな角度で眺めた。
やっぱり少し荒れてる、な。
今日はやけに寒かったから、そのせいかもしれない。
そんな俺の後ろで。
体にシーツを巻きつけた女が立っているのが、鏡越しで見えた。
「信っじられない。あのSuper Juniorのｲｪｿﾝが、こんなサイテーな男だったなんて！」
俺は自分のかばんを肩に引っ掛けて、女の方を振り返った。
「アンタ！ただ自分に自信が無いだけでしょ？！」
YS「そうかも、な＾＾」
キッと俺を睨んで、噛み付いてくる女に俺は微笑みかけて。
そんな彼女を一人残して―
俺は部屋をあとにした。
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Mercury zero(プロフ) - あやさん» ホントに来てくれてるぅ〜嬉しいっ！いあしかし...キツイと思いまっせーｗｗ冬の兄さんはヘタレで残念。しかし多くの方々にご支持を頂きました。ありがたや〜ありがたや〜。あやさんも無理せずにねｗｗ (2013年12月24日 1時) (
レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - あんにょん！25日が終わるまでに読めるかなぁ！？まっでも兄さんworldにマッタリさせていただきます(^^) (2013年12月24日 1時) (レス) id: f889157a66 (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - まこみんさま ぎゃー嬉しっ！気負わずに、でも楽しく読んでいただけるような作品をね。書いていけたらなぁ〜といつも思ってるんですが。どーにも文の量が多くなってしまって申し訳ないです〜＞＜新章立ち上げさせていただきました！良ければ遊びにきてくださいな♪ (2013年2月25日 22時) (レス) id: 92a1792e3e (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - るいこすたさま 色んな兄さん書けるのが私もとても楽しいです！ｲｪｿﾝ兄さんって、何考えてるかよくわからない人なだけにとても書きやすい（笑）雑誌私も増える一方です＞＜日本での雑誌に加え、韓国でも重いのに何冊か購入してきましたよい・・・； (2013年2月25日 22時) (レス) id: 92a1792e3e (このIDを非表示/違反報告)
まこみん(プロフ) - 夜な夜な読みふけってました(*^^)細かい描写とか心情が分かりやすく読みやすいです。次章も早く見たいです！頑張ってくださいね！応援してます>_< (2013年2月25日 14時) (レス) id: 577dbd2bfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mercury zero
| 作成日時：2013年2月5日 0時
