Baby, take control now.-YS ページ49
リナ「イェソン。アンタ、その身に誓って言えるわね?
Aに手出ししてないって」
YS「俺のファンたちに誓って言う。アイツには何も・・・変なことはしてない」
リナの訝しげな視線と。尋問、に。
真っ正直に応じると。
煙草のケムが、今朝も紅く染められた彼女の口から昇る。
この煙草は俺にとってはやはり強すぎて。
あまり吸い込んじまうと、肺にも喉にも負担をかけちまいそうだったから。
俺はせいぜいふかす程度に同じものを吸っていた。
リナ「そうね。そういやアンタは世界中に数えきれないほどのファンがいる立場の男だし―」
YS「・・・」
リナ「アンタの普段からの行動を思えば〜そうなんだろうけど。でも、ね」
あっという間に1本を吸いきった女が。
どこか神妙そうに言葉を継ぎ足していく。
だけど。
リナ「男と女が二人、同じ部屋の同じベッドで寝ておきながらそれってのもね〜!
なーんかゾッとしないわね(笑)あーっはっは!!」
YS「あのな・・・;」
何が面白いのか知らんが、リナはテーブルを叩きながら大笑いし始めて。
その代わりに俺は・・・表情が乾いていく。
この女は一体、俺がどう言えば満足なんだ(笑)
リナ「ったく。帰って来てみればあちこち明かりはつけっぱなしだし、あのコの部屋は開いてるし〜。何事かと思ったけどね」
YS「昨夜は・・・その。俺も酔ってて」
リナ「へぇぇ〜〜飲んで来たの?アンタにしては珍しいわね」
YS「ん・・・」
あとは。
これはこの女には口が裂けたって言いたくはないが。
俺が少なからず・・・癒しになる存在を求めていたように。
Aもまた泣いてやいないか。
俺の帰りを待っていやしないかと思ったから・・・で。
だが、それは。
こちらの勝手な幻想をアイツに押し付けてたに過ぎなかった、な。
現に―
「リナさん見て!今日のお化粧どう、かな?」
部屋からパタパタと騒々しくやってきた妹は。
いつだかに泣きはらしていた晩とは見違えるようになっていて。
リナ「んっ、ピンク?いいじゃん。Aに似合ってる^^」
「これ昨日、お店の人たちにいろいろ聞いて新しく買ってみたんです!」
YS「・・・」
「あ、そうだジョンウンオッパも!一応伝えておくね?」
YS「ん・・・?」
「今夜、お店の人たちが私の歓迎会開いてくれるんだって。だから帰りは少し遅くなります^^」
なんていうかホントに、さ。
昨夜、癒されたがっていたのは。
俺だけだったんだな。
260人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瞳子(トーコ)(プロフ) - ご無沙汰です^_^ 飄々としたところは一緒だけど、ちょっと違うところをもう一つのお話とで楽しんでます♪ マンネが穏やかではありませんが(笑)とっても遅コメすみません(;^_^A (2016年3月25日 7時) (レス) id: 374e9382cf (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - あぁぁ夜這いもポッポもお預けなのね、、、声だけで我慢しろと(*´Д`*) (2016年3月6日 0時) (レス) id: 152a7803ba (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - ayaさん» あれま、凹んでたとなっ!いろいろ身の回りに変化があったのかな?また今度ゆっくり話聞きたい(^^)v こっちの兄さんはもっと色々頑張れよ、少しくらいナンかしろよって感じじゃない?wwオンニが応援してくれてるドリダン兄さんの方も少し続き書いたからね〜♪ (2015年10月8日 0時) (レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - なんかイイよね、何もせずに寝るのも。癒される(*´ω`*)わし、兄さんの肌質(腕)好きなのよ笑←またマニアックな話に笑 あの腕でぎゅッとされたいよね(’-’*)凹んでる時にタイミング良く更新してくれて生き返ったよwありがとぅ(о´∀`о) (2015年10月3日 18時) (レス) id: 81aea6774b (このIDを非表示/違反報告)
Mercury zero(プロフ) - あやさん» あやママwwそのテンションに吹きましたwwそれっぽい展開デスガ、まだまだ兄さんには良い目見させたくなーい(´▽`)← 現段階では酒の力を借りてもこんなもんかと... (2015年9月24日 0時) (レス) id: 6a9bdfd1d2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Mercury zero | 作者ホームページ:http://ameblo.jp/mercuryzero/
作成日時:2014年10月19日 22時