Candy Man vol.4

参謀のユーウツ。2-KH ページ23

ああ、またですか。
なんなんですか、一体・・・？


ステージを本格的に目前に控えて。
各々の方法で、ただ集中力を高めるってんじゃ心許ない気分になってきたころ。
またしても―珍客。


昨夜のAといい、そういうのが重なってる気がして。
だけど、最初から最後までお騒がせだったAとは違って。
一応この業界じゃ、当たり前ともいえる礼儀を示しにやって来た連中を前に。
僕は知らず眉根を寄せていた。


この人たちがキンパッボーイズ、ですか。
今が売り出しどきのグループで。
僕らのカムバックの栄光をいとも簡単に覆してくれて。


ついでにいうと―
ｲｪｿﾝﾋｮﾝとこのちびっこ、Aもそのファンだっていう。
へぇぇ〜〜ふーん。


他のﾋｮﾝたちはどうだか知らないけど。
こうしてご対面するのは、僕としては初めてで。


だけど。


ﾚｲｳﾞﾝ「ﾋｮﾝたち、本番前にすみません」

JT「お疲れさまです！」

ﾀﾞﾝ「・・・」

ﾌｪｲ「・・・」

WJ「＾＾」


5人ズラリと並んでるところは―壮観というか。
ｳﾆｮｸﾋｮﾝのつぶやきじゃないけど、5人が5人とも高身長でスタイルが良くて。
なるほど・・・かっこいい、かも。


コイツらの平均年齢ってどれくらいなんだろう。
どうしても、まずは見た目からの印象を考察してしまう。
別に値踏みってわけじゃないけど。


と―


JT「うわぁぁ〜〜ｷｭﾋｮﾆﾋｮﾝっ！それにﾘｮｳｸﾋｮﾝ！！」

KH「・・・は？」


急に自身の名を呼ばれて面食らう・・・けど。
先方の声とテンションがやたらと高いせいで。
僕はというと、いたって冷静な切り返しをしていた。


JT「僕っ、ﾋｮﾝたちに憧れて歌手を志そうと思ったんです！」

RW「は、はぁ・・・」

KH「そりゃどうも」

JT「申し遅れました、僕はジャスティンです！今日はどうぞ宜しくお願いします！！」


茶髪で、5人のうちでは〜一番親しみが湧けそうな顔つきのヤツ。
ドアのすぐそばにいたくせに。
瞬間移動のような速さで僕とﾘｮｳｸのすぐ前にいた―ジャスティンとやら。


コイツだったら・・・仲良くなれそうとも思ったけど(笑)
それだけで人を判断しちゃいけないのもね、これもこの業界の常識。
下心ありのヨイショが上手いヤツなんて、ざらにいる。


で―


YS「そうだ・・・ジャスティン。これ返しとく」


ああ、ありましたね。
そういやそんなもんが(笑)
僕たちはもちろん食べてないけど。


それで・・・ｲｪｿﾝﾋｮﾝは。
食べたんですか？

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