Candy Man vol.4

クロサギ-KH ページ13

ｳﾆｮｸﾋｮﾝが、カカオのトーク広場に投下してきた―ｲｪｿﾝﾋｮﾝのセルカ(笑)
まずどうやら先に、ｲｪｿﾝﾋｮﾝの方に僕らの画像を一斉送信したようで。


ｳﾆｮｸﾋｮﾝがそれらの画像とともに、どんな言葉を添えたかなんて知ったこっちゃないけど。
午前の仕事を終えたところで。
ｲｪｿﾝﾋｮﾝの・・・本気さが窺える出来の画像に、じわじわ笑えてくる。


KH「ぷっ(笑)絶対手ぇ加えてる、これ」


表情や角度を、作り込んでるだけじゃなく。
あの人のことだから〜写真そのものの修正もきっとしてる(笑)
画像加工アプリ、ってやつですね。やりようによってはサギにも近いアレ。


そしてこの画像は、今日のうちにﾋｮﾝのツイッターあたりに上げられるはずだ。
ELFたちはきっと大喜びだろうから、悪いことばかりじゃないけどね。


だけど、本日の2番手の仕事。
ある意味では、今日のメインともいえる―
歌謡祭の収録のために訪れたスタジオの廊下で。


HC「オメー、いくらｲｪｿﾝを慕ってるからってな。んなもん見てニヤついてんじゃねーよ」


僕と同じでちょうど来たばかりらしい、ﾋﾁｮﾙﾋｮﾝに。
妙な邪推が含まれた言葉を投げ捨てられる。


そういや、このﾋｮﾝには見られてたって話だ。
いつだかに、僕が熱で寝込んで。
ｲｪｿﾝﾋｮﾝに暑苦しい看病をしてもらってる場面を・・・。


それは・・・まぁ。
きっとﾋﾁｮﾙﾋｮﾝも〜タチの悪いギャグとして受け取ってくれてると信じてる。
けど―不思議なことに。


HC「アイツの趣味には、さすがの俺もドン引きだけどな(笑)」


昨夜僕らの宿舎に、嵐のように降ってわいたちびっこ。
A、か。
その印象は、ほんの数分のご対面であったﾋﾁｮﾙﾋｮﾝにも記憶されてるようで。


いや、不思議。ホントに不思議だ。
口ではそう言いつつも、ﾋﾁｮﾙﾋｮﾝの中では。
あのAが、「ｲｪｿﾝﾋｮﾝの彼女」という存在にすでに認識されてるような口ぶりだ。


だけど。


HC「しっかし、それ今日の写真か？これからステージだってのに余裕こいてんなー、アイツ」

KH「・・・」

HC「オメーにも言っとくけどよ。気合い入れろよ。手ぇ抜くんじゃねーぞ？」

KH「もちろんです」


ﾋﾁｮﾙﾋｮﾝの、兄貴らしい言葉に。
僕はきっぱりと返事した。


ｲｪｿﾝﾋｮﾝはどうだかですけど。
言われなくたって―わかってますよ。


だって今日は僕もちょっとだけ気になってるグループとの。
初共演の日、だからね。

レベル5→←注意報-HC

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す