藍色少女とグリフィンドール【ハリー・ポッターと賢者の石】 (ページ9)

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８：飛行訓練【2】ページ9

木曜日の午後３時半、はじめての飛行訓練を受けに正面階段から校庭へ急いだ。

フ「何をボヤボヤしてるんですか。そこの銀髪の貴女、目を覚ましなさい」

　魔法薬の授業、魔法史の授業で、ウトウトしていた私。

銀髪の貴女、というのは私で間違いないだろう。

この学年で、この学校でシルバーブロンドなのは私だけ。

それだけ珍しい髪色なのだ。

フー「右手を箒の上に突きだして、そして､『あがれ！』という」

　みんな一斉に叫んだ。

A「上がれ！...あがれ、うわっ！」

　突然、飛び上がる箒に吃驚して、大きい声を出してしまった。

飛び上がる箒は少ない。

グレンジャーの箒はコロリと転がっただけ、ネビルなんか、ピクリともしない。

　次にマダム・フーチは、箒の握り方を直した。

マルフォイが、間違った握り方をずっとしていたので、先生に指摘された時は、私は大喜びだった。

フー「さあ、私が笛を吹いたら、地面を強く蹴ってください」

　1、2の、と先生が、3といおうとした瞬間、ネビルはパッ、と箒で空を飛んでしまった。

怖気ついたか知らないが、飛んでしまった、というよりは箒が暴走している、といった方が良いだろう。

　お陰でネビルの手首はポッキリ折れてしまった。

医務室にいったあとに事件は起こった。