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２：栗毛の少女 ページ3
ため息を吐き、頬杖をついている様子をみて、誰もが私がイライラしている、とは思わないだろう。
自分の容姿等を、珍しい、という理由でみられるのは腹が立つ (他の理由でもいい気分はしないけど)。
ごちそうもお皿に少量盛り付けるだけで、口に運ぼうとしない。
??「たべた方がいいわよ」
ふと隣を見ると、前歯の大きい栗毛のフサフサの髪をした少女が口に出していた。
知り合いでも何でもないが、赤の他人を心配するとは、なんとも母親らしい女の子だ。
A「わざわざ、どうも」
組分けのことでもイライラしていた私は、なんとなく冷たい言い方をしてしまった。
少女はもちろん、不快になったらしく、嫌悪感を漂わせて、ピタリとおとなしくなった。
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