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「ねぇショウくん、最近あの子と仲良さそうだね」
「あの子って誰ですか」
返却された本を戻しながら本棚を整理していると、隣に立つ幼馴染…佐藤葵は頬を膨らませる。
“ほら、今入ってきた…あの子”
視線を追うと、息を切らしたAさんが後輩の図書委員と話していた。
置かれた本はかなり分厚くて、本が好きなんだな、と思う。
「ずっと見てる…やっぱり仲良いんでしょ。あんまり近付いてほしくないのに」
「まぁ、同じ図書委員ですし」
「え〜。じゃあさ、土曜日ショウの家で勉強会しようよ。それで我慢する」
「それは出来ません」
勉強会なら小柳くん達とする1回だけで足りているし、家に人を呼びたくなかった。
特に自分の部屋に誰かが入ってしまったら、もう手に入れられない何かが薄れる気がする。
それが何なのかは、検討もつかないけれど。
「行くのがだめなら、来るのは？ショウくんが私の家に来るのは、だめ？」
「…それならいいですよ」
断ってもキリがないと察して首を縦に振ると、葵さんは嬉しそうに笑う。
ふと、昔の俺ならどうしていたんだろうと思った。
こんな風にワガママを聞いていた？
それとも、上手く躱していた？
「記憶を失う前の俺って、どうでした？」
「…えっと、とにかく優しかったよ！落とし物をして困ってる子に声をかけて、一緒に探してあげたりしてた」
「…へぇ、」
言葉に出来ない違和感があった。
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sutoro(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！最初の方は私も書いてて苦しいシーンが多かったです…終わり方結構悩んだのでそう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ、読んでいただいてありがとうございました！ (12月26日 12時) (
レス) id: 47c1806eee (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 素敵すぎて…😭😭最初の方がどうも不穏でどうなっちゃうのかずっとしょぼしょぼしてたんですが、きれいに優しくまとまってて泣きそうになっちゃいました……素敵な作品をありがとうございます💕💕 (12月26日 0時) (レス) @page40 id: 93744aa2ce (このIDを非表示/違反報告)
Mer(プロフ) - トヲルさん» コメントありがとうございます！励みになります。更新頑張ります！ (12月12日 19時) (レス) id: 47c1806eee (このIDを非表示/違反報告)
トヲル(プロフ) - コメ失礼します！読んでいて心の涙腺めっちゃ崩壊しまくりました！更新応援してます！コメ失礼しました！！ (12月12日 18時) (レス) @page19 id: 1464d042d3 (このIDを非表示/違反報告)
Mer(プロフ) - 四肢さん» すみません。今気付きました。ありがとうございます！ (12月11日 1時) (レス) id: 47c1806eee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mer | 作成日時：2023年12月10日 18時
