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「勉強会とかしません？」
「勉強会？」
ショウが何の脈絡もなく口に出した言葉を繰り返すと、おにぎりを食べながら頷く。
数日前に行われた席替えで偶然固まった私達は、一緒に昼食を摂ることも増えていた。
最初は遠慮していたけど、全員に呼ばれてしまったために断りきれなくなって今に至る。
「そう。俺は記憶喪失だし、小柳くんは授業出ていないから頭の良いマナとAさんに教えてもらいたいな、と」
「俺を勝手に巻き込むな。それにお前、この間の小テストはほとんど丸付いてただろ」
「バレたか。…まぁでも、苦手な分野ってあるので。2人はどうですか？」
「俺はええで！」
マナが間髪入れずに答えると、ショウの視線はそのままこちらへスライドする。
点数が上がるなら悪くないかと思い“私もいいよ”と伝えると、お弁当を片付けたショウが席を立った。
「いい返事ももらえたことですし、当番の仕事してきます」
「頑張ってな〜」
そういえば水曜日担当だったな、なんて考えてハッとする。
借りた本の返却、今日までだ。
図書委員が返却期限を守らないのは流石に笑えない。
「え、なんでそんな焦ってんの」
「ちょっと色々…私も図書室に行ってくる」
机の中から分厚めの小説を取り出して、図書室までの廊下を早足で進む。
扉を開けると、可愛らしい女の子とショウが並んで本を見ていた。
「返却ですか？」
「あ…はい。お願いします」
1年生の図書委員は少し苦戦しながらもバーコードを読み取る。
返したのだから新たに何か借りたくて軽く室内を一周したけど何もない。
帰り際に強い視線を感じて振り返ると、ショウの隣に立つ女の子からだった。
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sutoro(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！最初の方は私も書いてて苦しいシーンが多かったです…終わり方結構悩んだのでそう言っていただけて嬉しいです！こちらこそ、読んでいただいてありがとうございました！ (12月26日 12時) (
レス) id: 47c1806eee (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 素敵すぎて…😭😭最初の方がどうも不穏でどうなっちゃうのかずっとしょぼしょぼしてたんですが、きれいに優しくまとまってて泣きそうになっちゃいました……素敵な作品をありがとうございます💕💕 (12月26日 0時) (レス) @page40 id: 93744aa2ce (このIDを非表示/違反報告)
Mer(プロフ) - トヲルさん» コメントありがとうございます！励みになります。更新頑張ります！ (12月12日 19時) (レス) id: 47c1806eee (このIDを非表示/違反報告)
トヲル(プロフ) - コメ失礼します！読んでいて心の涙腺めっちゃ崩壊しまくりました！更新応援してます！コメ失礼しました！！ (12月12日 18時) (レス) @page19 id: 1464d042d3 (このIDを非表示/違反報告)
Mer(プロフ) - 四肢さん» すみません。今気付きました。ありがとうございます！ (12月11日 1時) (レス) id: 47c1806eee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mer | 作成日時：2023年12月10日 18時
