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目が覚めると、周りの景色は自然豊かな所から高層ビルがたくさんの街に変わっていた。
もうそろそろかな…
高揚していく気持ちを抑えながら携帯を見る。
時間は6時だった。
それと、お母さんからのLINEの通知が見えた。でも、見て見ぬふりをした。
もう、後戻りはできないし。
後悔もしたくないから。
あと1時間ちょっとくらいかなぁ、
お母さんのことは考えないようにする。
今日はとりあえず渋谷あたりの路上に座って寝ることになるかな。
お尻痛くなりそうだけど。
夜も賑わってるだろうし、警察もいるだろうし、何か起こることはないでしょ。
これからの予定を東京に着くまでにたくさん決めた。
だから、時間も過ぎるのは早かった。
あっという間に着いた東京駅。
地元とは比べ物にならないくらい人が多い。
いや、東京も来たことはあるよ？
でも、今回は1人だから。少し不安かな。
スマホに表示されている地図と情報だけを頼りに渋谷駅まで向かう。
辺りは暗いはずなのに明るい。
なんか変な気分だ。
慣れない東京の雰囲気に戸惑いながら、無事ホームへとたどり着いた。
ギュウギュウ詰めの電車に乗って渋谷に着く。
ここで、あたしのオシャレの概念はきっと変わるんだ。
そう考えるとウキウキして、無意識に早足になった。
やっと、あたしの大好きなことを気を使わずに存分とできる。楽しめる。
好きなブランドのお店も、全然知らないブランドのお店も、とにかく気になるところは全部行った。
気に入ったものは、大体は買った。
両手には色んなお店の袋がたくさん下がっていた。
この時だけは、何も気にせずにただただめいいっぱい好きなことに没頭できた。
やっぱり渋谷は違う。
オシャレの概念が変わった。
それが嬉しくて嬉しくて、あたしの心は人生で最高に高ぶっていた。
でも、ショッピングが終わるとともに襲ってくる悲しさ。
もう、帰る場所もないんだな。
安心して眠れる場所もないんだ。
手に下げていた袋はコインロッカーに預け、適当に街中を歩く。
人通りが少なそうな道端に座り、溜め息を吐き出す。もちろん、既に楽しい。
好きなことが思いっきりできて幸せだ。
でも、支えてくれる人が1人もいない今、あたしは挫けたときにどうすればいいんだろう。
俯いて考える。
でもすぐに答えは見つかるわけでもなく、やることもないままとりあえずスマホを開く。
そしてただただぼーっと画面を見ていた。
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めら(プロフ) - ろっとさん» コメントありがとうございます！すごく励みになります（；＿；）更新ペース落ちないよう頑張ります！ (2018年8月19日 18時) (
レス) id: 3d1de3f670 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 最近更新多くうれしいです!! (2018年8月18日 23時) (レス) id: 86fd57fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
めら(プロフ) - 希美さん» 嬉しいですありがとうございます！！更新頻度落ちないように頑張ります！ (2017年9月9日 0時) (レス) id: 8a36d932d4 (このIDを非表示/違反報告)
希美(プロフ) - すごく面白くて一気に読んじゃいました（ ; ; ）！更新待ってます！ (2017年9月7日 20時) (レス) id: ab613d3654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めら | 作成日時：2017年9月3日 21時
