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- You side -
リビングにあった服の山。
その山は全部素敵な服から作られていて。
あわよくば、全部欲しいくらいだった。
その中でも特に目を引いた、すごく素敵で唯一無二だと思った1枚を手に取った。
身体に合わせてみると、男物だということが目に見て分かる。
ワンピース丈になってしまったけれど、合わせるだけで心が踊った。
単純にこの服を着たい、そう思った。
ジ「あぁ 、その服 。やるよ、 だから大切に着てね、」
そしたらテレパシーでも使ったのか、ジンがあたしを見てそう言ってきた。
ジ「その服、 お前が一番似合ってる。 」
その言葉を付け足して。
妖艶な笑みでそういったジンは、あたかもこんな言葉言い慣れてるかのように、すぐ床のゴミを拾い始めた。
でも、似合ってるって言われたのは事実で。
そんなの、嬉しくないはずがなくて。
『え、ほんとに！？いいの？
すんごい嬉しい、ありがとう！』
少し上ずった声だったし、なんか照れ臭かったけど、目一杯笑ってお礼を伝えた。
服をギュッと抱きしめると、ジンの匂いがして、なんだか胸の奥が キュン と締め付けられた。
ジ「ねェ 、A、」
名前を呼ばれジンの方を見ると、突然強く抱きしめられた。
どんどんと早鐘を打つ鼓動。
抱きしめられている意味なんてわからない。
『ジ 、ジン ？』
突然の出来事に戸惑いの色は隠せない。
ジンの甘くて少し苦い香りに酔いつつ、この鳴り止まない鼓動を抑えつつ、ジンの名前を呼ぶ。
ジ「今、俺の名前呼んじゃダメだ って。
もうさ 、俺 、」
そう言ったジンの言葉の続きは …
顔を上げた瞬間、顎を掴まれジンと視線が絡み合う。
この瞳に捕らえられたらもう逃げられない。
心なしか、愛おしそうにあたしを見る。
やっぱりジンはなにを考えているのかわからない。
腰に巻かれる腕の力が更に強くなり、ゆっくり ゆっくり とジンの顔が近づく。
また、あたしの頭の中で警告音が鳴った。
でも、今なら。
あたしはジンに何されたっていい。
それくらいもう、ジンに溺れてしまったんだ。
後悔とか、寂しさとか、ジンがすべて取り払ってくれる気がして。
あたしはゆっくり目を閉じた。
全てを覚悟したつもりで。
続く (更新停止中)
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めら(プロフ) - ろっとさん» コメントありがとうございます！すごく励みになります（；＿；）更新ペース落ちないよう頑張ります！ (2018年8月19日 18時) (
レス) id: 3d1de3f670 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 最近更新多くうれしいです!! (2018年8月18日 23時) (レス) id: 86fd57fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
めら(プロフ) - 希美さん» 嬉しいですありがとうございます！！更新頻度落ちないように頑張ります！ (2017年9月9日 0時) (レス) id: 8a36d932d4 (このIDを非表示/違反報告)
希美(プロフ) - すごく面白くて一気に読んじゃいました（ ; ; ）！更新待ってます！ (2017年9月7日 20時) (レス) id: ab613d3654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めら | 作成日時：2017年9月3日 21時
