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相馬さんの部屋を出て、ジンにへきほーさんを呼んでもらう。
ジ「へきほー？入るよ？」
ドアをノックして、勝手に開けるジン。
中は電気が付いていて、少し大きめの男の人がパソコンに向かって座っていた。
『お、お邪魔します…』
ジンと同様、鼻ピアスをつけていて、しかも大きいから怖くて萎縮した挨拶になってしまった。
イヤホンをつけていたへきほーさんは、あたしたちの存在に気付き、目を丸くしながらイヤホンを外す。
へ「え！？いや、なんすか！？え！？ジンくん！？なにすか！？えっ！？どういう状況！？」
あたしがここにいることが、彼にとってはすごく驚きなことらしく。
すっごい大きな声でえ！？を繰り返している。
『は、初めまして。Aって言います。』
見た目によらず、そんなに怖い人ではなさそうで安心したあたしは、へきほーさんに頭を下げた。
なんだか、ジンの周りの人は悪い人がいなさそうでさっきほどの緊張感もなくなってきていた。
ジ「見て、俺の女ー。オキニ。見つけたの。」
ジンは自慢げにそう言う。
はぁ、とあたしはため息を吐き出す。
またそうやって。
へ「まじすか！？えぇ！？ジンくんの！？女！？いやパないっすよ！」
へきほーさんはすごく混乱しているみたい。
なんか、かわいい反応だなぁ。笑
『いや、あたしは全然そんなんじゃなくて、』
相馬さんの時と同じく、ちゃんと否定する。
へ「いやでも、ジンくんが連れてた女の中で一番Aさんが釣り合ってるから納得かもしれん！！」
否定はしたんだけど…
へきほーさんの耳には入ってなかったかな。
て、言うか。
なんかすごい嬉しいんだけど。
ジ「やっぱり？？？俺もそう思うんだよね。
素の素材はまあそりゃあいいとして、このセンスよね。俺も絶賛する。ただモンじゃねえなって思った。」
相変わらず自慢げな顔でそう言う。
あたしのセンス？？！
今、ジンがあたしのセンス褒めてくれたよね？！
あたしのファッションの概念を認めてくれる人ってそんなに多くなくて。
それなのに、よりによってジンに褒められるなんて…これ以上の幸せなんてあるのかな。
思わず、口元が緩んでしまう。
すると、見逃さない、とでも言うように
ジ「にやけてっぞ。
でもさ、割とまじだよ？」
おでこにでこぴんを食らったけど、それ以上に嬉しくて。
好きとか、そんな感情が関係しなくても素直に嬉しかった。
後悔が、寂しさが、少し消えた気がした。
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めら(プロフ) - ろっとさん» コメントありがとうございます！すごく励みになります（；＿；）更新ペース落ちないよう頑張ります！ (2018年8月19日 18時) (
レス) id: 3d1de3f670 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 最近更新多くうれしいです!! (2018年8月18日 23時) (レス) id: 86fd57fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
めら(プロフ) - 希美さん» 嬉しいですありがとうございます！！更新頻度落ちないように頑張ります！ (2017年9月9日 0時) (レス) id: 8a36d932d4 (このIDを非表示/違反報告)
希美(プロフ) - すごく面白くて一気に読んじゃいました（ ; ; ）！更新待ってます！ (2017年9月7日 20時) (レス) id: ab613d3654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めら | 作成日時：2017年9月3日 21時
