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とりあえず愛想笑いで返す。
そんな期待しちゃうようなこと言われたって…
どうせ悲しくなるだけなんだから、この緑の人の言葉をちゃんと受け止めちゃダメだ。
ジ「ねェ 、A？
相馬はね、こう見えて意外と正直者なんだよ？」
余裕ありげな表情でそんなことを言う。
またそうやって期待させる。
ずるいよ、ジンはきっと経験豊富だからそういう女心を掴むセリフだって分かってるんだよね。
『ふん、あたしにはホラ吹きにしか見えませーん。』
意地の悪くて子供なあたしは、そうやって口を尖らせる。
でもさ、認められるはずないじゃん。
例え、本当にジンの女だとしても、それは今だけ。
期間限定なんだから。そんなの意味ないもん。
相「ちょ、それはひどくないすか！？」
ごめんなさい、緑の人。
って、お名前は確か相馬さん…だっけか。
『なによりもひどいのは ジン なんで。』
あたしの心を一瞬で奪ったのも、そのくせ期待させてくれないのも、あたしの中に入り込んであたしをかき乱すのは全部全部、 ジン なんだよ。
ジ「まったく、素直になれって言ってンのにね。」
ジンは相変わらず余裕な表情で。
素直になれって言ったって、あたしにはどういう意味なのかなんて分かんないからね。
『あたしはジンみたいに、大人じゃないから。』
あたしはジンの隣に立つことなんて、できない。
自分でそう言ってるように思えてきて少し胸が痛かったけど。
あたしには余裕なんてなくて、ジンのことだって全然分からなくて、大人になんてなれる気がしなくて、ただただジンのことが好きで。
そんなこと考えれば考えるほど、苦しいんだ。
ジ「俺は、大人じゃないAがいいって言ってンのに。 」
またそんな甘い言葉であたしを乱す。
ジンみたいに大人になれなくても、ジンがそう言うならこのままでいい、なんて思っちゃうじゃん。
相「アラララ…
そんなにジンくんはこの子にベタ惚れなのね。」
相馬さんはそう言うけど…
違う、そうじゃないんだよ、ジンは。
一緒に住んでるんなら、それくらい分かっててほしかったな…
言われれば言われるほど期待しそうになって、抑えて、心が締め付けられて。
『ジンの バカ 』
誰にも聞こえないような声で、そう呟いた。
それから、ジンのことを横目で見たら、不意に目が合ってしまった。
あたしはジンの魅力的な瞳に吸い込まれていって。
ジンからは逃げられないような、そんな気がした。
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めら(プロフ) - ろっとさん» コメントありがとうございます！すごく励みになります（；＿；）更新ペース落ちないよう頑張ります！ (2018年8月19日 18時) (
レス) id: 3d1de3f670 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 最近更新多くうれしいです!! (2018年8月18日 23時) (レス) id: 86fd57fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
めら(プロフ) - 希美さん» 嬉しいですありがとうございます！！更新頻度落ちないように頑張ります！ (2017年9月9日 0時) (レス) id: 8a36d932d4 (このIDを非表示/違反報告)
希美(プロフ) - すごく面白くて一気に読んじゃいました（ ; ; ）！更新待ってます！ (2017年9月7日 20時) (レス) id: ab613d3654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めら | 作成日時：2017年9月3日 21時
