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ジ「〜〜〜までお願いします。」
ジンが話しているのはタクシーの運転手。
どうやら、目的地まではタクシーなのかな。
きっと言い慣れてるであろう住所は、あたしには聞き取れなかった。
運「しっかしいや〜、お二人さんは美男美女でねぇ、どこかの芸能人かい？」
運転手のおじさんは楽しそうにそう言う。
タクシーなんて全然乗ったことなかったけど…
こうやって誰彼構わず話せるのはいいなぁ。
『いや、ただの一般人…』
です、そう言いかけた時、ジンが遮った。
ジ「まぁ、そういうことっすね。」
全く悪気のない顔でそう言う。
運「あっはっは！本当なのか！いやぁ、嬉しいなぁ。芸能人乗せちゃったよ。」
陽気な笑い声が車内に響く。
いやいやいや、信じちゃってるじゃん。
何してんの、って言おうとして横を見る。
だけど、ジンは何の変哲もない顔で景色を眺めている。
運「もしかして、隣の子は秘密の彼女かい？
いやぁ、大変なんだね〜。名前なんて言うの？俳優かい？」
おじさんの弾丸トークは続く。質問攻めだ。
ジンは質問攻めとか好きじゃなさそうだなぁ。
ジ「あはは、よくお分かりですね。そうそう、俺の彼女っす、」
あれ？めっちゃ楽しそうに話してるじゃん。
てか！彼女って、そんなこと言っていいの？
そう思って見つめる。
だけどジンはこっちを見てくれなかった。
気づいてるはずなのに。
ジ「カワグチ ジンって言います、今話題のYoutuberってのやってるんすよ。」
さらっと言ったジン。
今、なんて………？
運「あぁ！Youtuberか！俺もたまに見るんだよな〜。ジンくんね！調べてみるわ！」
やっぱり、間違いないみたい。
『Youtuber…？』
あたしは、ジンのことを何も知らない。
もちろん、ジンがYoutuberなんてこと知らない。
ふと、視線を感じて横を見る。
ジンは、嬉しそうににやけている。
この顔の意味は、分からない。
「冗談だよ」って意味なのか、「知らなかったでしょ」っていう意味なのか。
あたしはただ、ポカンと口を開けることしか出来なかった。
ジ「ありがとうございまーす、
あははっ、何その間抜け面(笑)」
やっと吹き出せたとでも言うように笑い出すジン。
いやいやいや、知らないよ？
Youtuberとか全く興味ないし。
『ジンって一体何者なの…？』
とてもセンスが良くて、かっこよくて、オシャレで。
そしてYoutuber…？
あたしはとんでもない大物に出逢ってしまったみたい…。
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めら(プロフ) - ろっとさん» コメントありがとうございます！すごく励みになります（；＿；）更新ペース落ちないよう頑張ります！ (2018年8月19日 18時) (
レス) id: 3d1de3f670 (このIDを非表示/違反報告)
ろっと - 最近更新多くうれしいです!! (2018年8月18日 23時) (レス) id: 86fd57fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
めら(プロフ) - 希美さん» 嬉しいですありがとうございます！！更新頻度落ちないように頑張ります！ (2017年9月9日 0時) (レス) id: 8a36d932d4 (このIDを非表示/違反報告)
希美(プロフ) - すごく面白くて一気に読んじゃいました（ ; ; ）！更新待ってます！ (2017年9月7日 20時) (レス) id: ab613d3654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めら | 作成日時：2017年9月3日 21時
