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帰りの飛行機、彰太と藍原は楽しそうに喋っていた。
「日向くん。メルアド、聞いていい?」
いやいや、俺も負けてないよ?こんな彼女が出来たんだから。
彰太「お互い『付き合った記念日』は同じ日なんだな」
「確かにね。俺も頑張って裕美を幸せにしないとね」
裕美「もう幸せだよ!」
空港に着き、帰り道
藍原「日向、いつもありがと」
「何?いきなりw」
彰太「俺からも。ありがとな」
「俺、二人から感謝されるようなことしたっけ?」
同じアパートへ帰る3人。
三角関係で俺は負けたけど、此奴らは俺の大事な友達。
アパートにつく。二人は俺の部屋の階上だからここで別れる。
「ただいま」
家に居るのに返ってこない「おかえり」の声
携帯が震える。
「っ……」
[修学旅行いろいろあったけど楽しかったね。
明日は学校休みだから会えないけど月曜日が楽しみだな♪
私ね、何をされようと言われようと、今日親と話してみる。
もしダメだったらさ、明日____(以下略]
裕美、凄いな。そんな勇気があって
[俺も楽しかったよ。俺もさ、親と話してみようかな。
無理だったら、お互い学校で慰め合おうな(笑)]
返信をうち、携帯を閉じる。
深呼吸をした。
居間に入り、喋りかける。
「母さん」
「……」
「これ、修学旅行の土産。貰ってくれると嬉しいんだけど」
受け取ろうとしない母親
「母さん。なあ、俺を見ろよ!!」
「!」
「仕事のことや、父さんのことで悩んでるのは知ってる。なら俺にも背負わせろよ!!母さんの息子なんだからさ」
「日向…」
やっと口を開いた母親。涙を流していた
「…おかえり。修学旅行、楽しかった?母さん、今まで何もしてあげられなくてごめんね。」
土産を受けとる母さん。今日初めて分かり合える気がした。
このきっかけをくれたのは、裕美なんだよな。
ありがとう。
家での孤独からの脱却の機会をくれて。
裕美も成功するといいな。そしたら少しは笑顔、増えるだろうから。
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慄香♪ - 『カレカノ練習』、『トモダチ降格』と読まさせていただきました!面白いです!続きが気になるので更新頑張ってください! (2014年11月24日 23時) (レス) id: e15d098c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 何か もう…意味わかんない(苦笑) (2014年10月16日 19時) (レス) id: 70f49a25e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yukayumiharuna/
作成日時:2014年7月13日 12時