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賑わいの裏側 ページ7

A「花京院さん、お粥をお持ちしました。
  入っても構いませんか?」

襖ごしに声をかけるも返答はない。
疲れて寝ているのだろうか。
....待てよ、あれだけ血を流して揉めて(物理)いたのだったら
死んでる?!

バッ!!!

勢いよく襖を開けて脈を確認する。
脈はある。呼吸はと思い口に耳を寄せようとしたところ


花「何を、しているんです?」

A「ひゃっ!!!すみません!
  ご飯を持ってきたのですが、襖ごしに声をかけても返事がなかった為
  し、死んでるのかと思い生存確認をしていました。」

花「なるほど、それはご心配おかけしました。でももう大丈夫です。」

A「それならよかったです。
  ご飯は一応お粥で食べやすくはしてるのですが食べられますか?」

花「はい、問題ありません。」


承太郎さんと揉める(物理)くらいだからどんな人かと思ったが
めちゃくちゃ礼儀正しかった。
やばい奴と決めつけた自分を殴りたい。

数分後、花京院さんはお粥を食べ終わり薬を飲んでまた寝てしまった。
早く治るといいですけど。

食器を下げホリィさんのところに帰るとする。
もうみんな食卓に集まっているのか
賑やかな声が聞こえる。
ホリィさんに空いた食器を渡し指定された席に着く。
カレーを食べながら話す。話題は私のことで持ちきりだった。
名前や年齢、それ以外のことは全く思い出せないことも伝えた。
思い出せるまでずっといてくれていい。
そう言われたが、申し訳ないし何より
なぜか私はこの賑やかさは少し苦手な気がした。

ご飯を食べ終わりお風呂も借りてしまった。
確かに汚いまま布団で寝るのは気がひけるが
まさか1番風呂とは思わず少し申し訳なかった。

布団に入るもなぜかなかなか寝付けず
夜1時を回ろうとしていた。


A「少し夜風に当たりながら歩こうかな」


気持ちいい。
夜のこの静けさは大好きだ。
夜風が嫌なことなど全てを流してくれているような気がして
明日も生きようという気持ちになる。
...あそこに座っている花京院さんも同じ気持ちだろうか。


A「こんばんは、花京院さんも寝つけませんか?」


何か考えていたのか少し驚いた顔でこちらを見た。

静けさの後→←カレーとインド人



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しゃけ(プロフ) - やぁでぅんさん» コメントありがとうございます!少しずつですが更新頑張りますっ!ありがとうございます.ˬ.)" (8月8日 23時) (レス) id: cbf37f5f25 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いです!これからも更新頑張って下さい! (8月7日 14時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃけ | 作成日時:2023年7月25日 10時

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