初めての恋話 ページ37
道が悪く車の揺れで目を覚ました。
外は明るくもうすぐパキスタン国境らしい。
ポルナレフは前方にやたら遅く走る車にイラつき抜かそうとしている
狭い道ではあるが抜けるか？
カンッ！
ん？今石が跳ね返って車に当たったか？
幽波紋使い以外の争いは避けたいから穏便に行ってほしいものだ。
ポ「ゲッ！」
何かに気づき車を止めた。
真ん中に座っていた私は急ブレーキの反動で前に飛びそうになったところを
承太郎が掴んで後ろに戻してくれた。
承「しっかり捕まっとけ」
A「すみません。でもなんで急ブレーキを？」
ポ「み、みろ、あそこに立ってやがる」
そこにはシンガポールで別れたはずの女の子。
アンちゃんが立っていた。
アン「よっ！また会っちゃったね！乗っけてってくれる？」
アンちゃんを拾い私の膝の上に乗せる。
やっぱりもう少し広い車がよかった。
A「アンちゃんね、あなた女の子なんだから家出なんてやめな？」
アン「だからよ！もう少し経てばブラジャーだってするしさ？男の子のために爪だって磨くわ？」
アン「そんな年頃になって世界を放浪するなんて、みっともないでしょ？
今しかないのよ、家出して世界を見て回るのは！」
A「おしゃれをして世界中を旅行するって考えはないの？」
アン「それもいいけどヤンチャは今しかできないわ？」
一理ある。
私は子どもらしいことを一つもしてきていない。
ずっと勉強ばかり。
外から聞こえる楽しそうな声を聞きながら母親の機嫌を取る毎日。
羨ましい限りね。
アン「Aちゃんモテるでしょ！」
A「へっ？」
アン「だって可愛いし美人だし性格いいし、胸だって結構大きいしさ？男の子の目を独り占めしちゃうスタイル！
いいなぁ、あたしもAちゃんみたいになりたーい！」
A「アンちゃん、その辺にしとこうか。ここには男性もいるのよ。
こう言う話は女の子の内緒話なのよ。」
アン「そうなの？でもみんなAちゃんのこと好きでしょ？」
ジ「アン、その辺にしとくんじゃ。そう言うのはわしらがいない時に話すんじゃ。」
アン「ふーん、よくわかんないけどまぁいいや！」
怖い。純粋な子怖い。
みんな聞いてないふりしてるしそれはそれでタチが悪い。
みんなにそんな好かれても困るしな。
アン「で、Aちゃんは誰が好みなの？」
A「アンちゃん！！」
承「やれやれだぜ...」
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しゃけ(プロフ) - やぁでぅんさん» コメントありがとうございます！少しずつですが更新頑張りますっ！ありがとうございます.ˬ.)" (8月8日 23時) (
レス) id: cbf37f5f25 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (8月7日 14時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃけ | 作成日時：2023年7月25日 10時
