密航者は子供 ページ19
船に乗った私たちはシンガポールを目指す。
丸３日船の上らしいがちゃんとシャワーとかあるよね？ね？
ジ「しかしお前らなぁ、その学生服は何とかならんのか
クソ暑くないの？」
同感。
そりゃ救命ボートの上では
その学ランに助けられましたよ？
でもこの太陽の下で分厚い長袖って見てるこっちが暑い。
花「学生は学生らしくですよ」
ポ「お前らそんなにそんなに固いとモテないぞ？
な？Aちゃん♪」
ポルナレフさんは
ほぼずっと私にくっついている。
さっき承太郎さん達の服装を見て暑いと思ったが
こっちはこっちで暑苦しい、いい加減..
子供「離せ！離しやがれ！」
そうそう、いい加減離して...
ん？
ジ「おい、どうした？」
水夫「すみません、密航です。
下の船倉に隠れてやがったんです。」
子供の密航者か。
少し多めに見てやってもいいんじゃないかとは思うが
なんせこの子口悪いし反省してる様子はないんだよなぁ。
水夫「海上警察に突き出してやる！」
子供「え？警察？お願いだ見逃してくれよ...
シンガポールにいる父ちゃんに
会いに行くだけなんだ」
お父さんか...
簡単に会えないからこうして隠れていたんだな。
なんでもするって言ってるくらいだし。
今もお願いしていたが許してもらえそうにない。
悔しくなったのかその子は水夫の腕を噛み
走って海に飛び込んだ。
...飛び込んだ？！
花「ここから陸まで泳ぐ気なのか」
承「クッ、ほっときな。泳ぎに自信があるから飛び込んだんだろうよ。」
水夫「まずい！この辺はサメが集まってる海域なんだ！」
ジ「おい戻れ小僧！戻るんだ！危険じゃぞ！」
バシャン！
ジ「な、なにぃ！？
おい、Aも飛び込みよったぞ！」
後のことなんて考えていないがまずはあの子を助けないと。
私とあの子の間にサメがいる。
どうする...どうするか...
考えているうちにみるみるあの子の方にサメが近づいていく。
...絶対に守る！！！
そう強く思った時
サメは急に止まった。
いや、お腹を上にして浮かんでいる。
死んだのか？？
とにかく今はこの子の方が大事だ。
A「君、大丈夫？怪我はない？」
子供「う、うん...大丈夫...」
A「あら？君もしかして、女の子？」
被っていた帽子を取り確認する。
やはり髪の長い女の子だった。
子供で女の子で密航、さらには海に飛び込むなんて
無茶をする子ね。まぁ私もだが。
またサメが来ても危ないので早く上ろう。
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しゃけ(プロフ) - やぁでぅんさん» コメントありがとうございます！少しずつですが更新頑張りますっ！ありがとうございます.ˬ.)" (8月8日 23時) (
レス) id: cbf37f5f25 (このIDを非表示/違反報告)
やぁでぅん - とても面白いです！これからも更新頑張って下さい！ (8月7日 14時) (レス) id: 92500eea4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃけ | 作成日時：2023年7月25日 10時
