検索窓
今日:16 hit、昨日:19 hit、合計:17,780 hit

緋色との再会。1 ページ30

no side


街を歩くだけですれ違う誰もが見惚れてしまうような美貌へとこの数ヶ月で変化した彼女。
以前から風潮はあったにせよ、今ではそれも以前の倍だ。



手に食材の入った袋を持って飲食店に入る彼女。
しかし、案の定席は満員だった。



「いらっしゃいませー!一名様ですね。申し訳ありませんが只今満席でして…相席でも構いませんでしょうか?」



定員も忙しいようで彼女の顔の良さにすら気づかない。
それを見て早く済ませてしまった方がいいなと思ったAは



『はい、何処でも構いません。』



そう言い微笑んだ。
きっと定員にはAが天使のように見えただろう。




その後、赤面して何度も言葉を詰まらせながらも定員が案内してくれた席に座り、目の前の客に挨拶をする。



『えーと、…相席失礼します。』

「…はい。」



相手の顔はよく見えなかったが綺麗な金髪だと思い、思わず中性的な彼を思い出す。
元気にしているのだろうか、そう思いながらも話しかけづらく感じ、窓の外の景色を見る。


『…元気かなぁ、クラピカ。』

「!?」


Aがそう呟いた時彼が勢いよく顔を上げた。
ゴチンと彼が腕をぶつけたことにも気づかなかったが呼ばれてやっと気づく彼女。



「…A…?…」




『…クラ、ピカ…?……クラピカだ!!』




思わずそう叫んでしまったAは周囲から変な目で見られ縮こまる。
そんな彼女を見てクラピカは変わってないな、と呟く。


安堵したように。
そんな様子に少し違和感を覚えつつもAはクラピカに問いかける。



『久しぶり、だね。』

「…あぁ。」



だけど彼の表情に変化はない。
Aは改めて彼の表情を眺める。


きれいな金髪は少し伸び方までの長さに。
少しあどけない少年のようだった瞳は凛々しく美しい青年の瞳へと。


けれど少し驚いた点があった。彼の瞳が琥珀に近い青から黒に変わっているのだ。
どういう事なのか彼女には分からなかった。

彼もまたこの空白の期間の間に成長しているんだ。と思うと少し昔の彼が懐かしくなる。
少しの無言が続いた後、少し気まずく思い口を開きかけるとAよりも先にクラピカが言葉を紡いだ。




「…外で、話さないか。」

『…!うん。』



外に出てから二人とも無言が続く。
少し歩くと近くの公園に着く。
どうやら誰もいないようだ。



『あのさ、話したい事ってーーっ!』



彼女が話終わるよりも先にクラピカがAを



ーーーーーー抱きしめた。

緋色との再会。2→←己の力を知ると言うこと。3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (60 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
232人がお気に入り
設定タグ:HUNTER×HUNTER , 逆ハー , H×H
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あさき(プロフ) - 一気読みさせて頂きました!!!もう、最高です❤︎❤︎❤︎🫶🫶🫶! (3月16日 9時) (レス) @page32 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン18号 - 穂実様、ありがとうございます!今お話作りを再開したのでもう少し待っててください!頑張ります! (2023年4月22日 17時) (レス) id: fd8275b1aa (このIDを非表示/違反報告)
穂実(プロフ) - このお話めちゃくちゃ好きです! スランプ陥ると大変ですよね😢 無理せずに更新頑張ってください〜!いつまでも待ちます🫶🏻🤍 (2023年4月21日 10時) (レス) id: 9d8af713d5 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパン18号 - りのりの様、ありがとうございます!ぜひ楽しく読んでいってください! (2023年4月8日 22時) (レス) id: fd8275b1aa (このIDを非表示/違反報告)
りのりの(プロフ) - めっちゃくちゃ面白い!続きが楽しみ〜!! (2023年4月8日 18時) (レス) id: 692ad35898 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:メロンパン18号 | 作成日時:2023年2月13日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。