顔がいい！！ 【ハンター×ハンター】

ハンター試験　最終試験を突破せよ！3 ページ42

主人公said


その後はキルア対…ポッ…なんとかさん、だった。

…ポッさんって呼ぼう。

ポッさん戦はキルアが戦う気がないと言い降参。

その後にギタラクルさんとキルアが戦うことになった。


…ギタラクルさんってあのヒソカと一緒にいる棘だらけの人だよね？

キルア、大丈夫かなぁ…。



いざ大戦が始まるといきなりギタラクルさんがキル、と彼の名前を読んだ。

途端にキルアの動きが止まる。

なんでキルアの名前を…しかも愛称で…。

そう思っていると突然ギタラクルさんが顔の針を抜き始めた。


『！？！？…な、なんで…まさか、気が狂って…。』

「A失礼だぞ…。」

『…ていうかイケメン！』

「A？」

『すみません。』


そんなことをヒソヒソと話しているとキルアが


「…兄、貴…？」


と声を発した。

まさか、兄弟だった！？

そう思うのも束の間お兄さんはキルアに話しかけ始めた…いや、そんな優しいものじゃあない。


　 彼はキルアを洗脳しているんだ。


「ねぇ、キル母さん泣いてたよ。横腹を切る程冷たくなれるなんて、って。」

「…お前の天職は殺し屋。だってキルは熱を持たない闇人形なんだから。」

…？

『…殺し、屋？』

「！」


私がそう呟くとキルアはびくりと肩を揺らしこちらを怯える様に覗いた。

…どうして、そんなに怯えて…？

しかし、考える時間もくれないお兄さんは次々にキルアに呪縛を掛ける。


「…お前に望みなんて無いんだろ？」


……なんでっ！


「っ！…ある。…ゴンと…友達になりたい。…あいつとも…。」

「…人殺し、なんて…辞めたい。」

『キルア…。』

「…お前に友達…？…無理だよキル…。だって、どうせお前はそいつを見捨てる。」

「…っっ！」


なんでそんなに酷いことを…！


「…っ！キルア耳を貸すな！お前の兄貴だろうと関係ねぇ！そいつは馬鹿野郎だ！」

「つーか、お前らはもう友達なんだよ！」

「…そうなの？…参ったなぁ。」
　


「…ねぇキル、お前にそんなものを埋め込んだのはあいつか？」

「っ！違っー」

「よし、ゴンを殺そう。」

「「「「！」」」」

『…は…？』

この人、本当にふざけて…！


『あなた…何言ってるんですか？…そうやってキルアを否定して否定して否定して…何が楽しいの？』

「A…。」

「……あぁ、そうだった…406番お前がね…一番邪魔なんだよ…。」

ガシャン、隣の壁からそんな音が響いた。

ー

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