顔がいい！！ 【ハンター×ハンター】

ハンター試験　多数決バトル！5 ページ34

主人公said

そんなこんなで次の試合を行おうとした私達がステージを見ると囚人が一人フードを羽織った状態で立っていた。

「…次の勝負を行うにしても、まだ無理よ。」

「なんでだよ！」

「だって彼はまだ生きてる。気絶してるだけ…。降参もしていない。つまり勝負は終わっていないのよ。」


囚人は上品に笑い戻って行った。


…えぇー、進まないんだけど…。どうしよう…？

そう思い先程の対戦相手であるクラピカの方を向くが…


「私は戦意を失った相手にとどめを刺す気もない。…これは一対一の勝負だ。手は出さないでもらおうか。」

「でもさー、団体行動なんだからさ、個人の意見は控えてもらわないと！」


意志の固いクラピカにキルアがそう突っ込む。

まぁ、これでタイムロスはしたくないしなぁ。どうするべきか…。

「よぉし！それなら多数決だ。」


レオリオが高らかに声を上げ叫んだ。

…え、ちょっとまって多数決…？？

わ、一番ダメなパターン！


「じゃあ、とどめを刺すに賛成いなrーー」

『ちょ、ちょっと待った！多数決はだめ！』

「…？…なんでだよ！」

『いい！多数決はね少数派の意見を殺して、グループの雰囲気を悪くしやすいの！だから、あんまり使っちゃダメ！』

「そうは言ったってどうすりゃ…。」

『今は…待とう。』

私がそう言いレオリオを見据えるとレオリオは周囲の空気をピリつかせながらも何も言わずに横になった。

ーーーー

それから暫く、ゴンとキルアの髪で遊んでいると、ゴンが囚人は死んでいるんじゃあないかと言い出した。

うーん、なんていうか…あれで死ぬってよりかは……。

考えを巡らせていると囚人が奥から出てきて己の刑期と私達の脱出時間50時間を賭けようと勝負を持ちかけた。

「…慎重に言葉を選べよレオリオ。」

「あぁ？元はと言えばテメーが…！」

「！…分かった、ならばもう何も言うまい。」

「もう仲良くしてよー二人とも！」

ホントだよ…。いつもだったらイケメンの怒り顔…！って嬉しくなるけどこんな大事な時に、しかも仲間同士で喧嘩なんて…。

『二人とも…今は皆んなのために動いてよ。』

「…そこの男よりは動いているつもりだが？」

「ふん！その言葉そっくりそのままお返しするぜ！」

あぁ！もう…なんでこんなに仲が悪いの…。


『…レオリオ、もしもーーだったらーーーーしておいて。』

「…！あぁ。」

呆れた私はレオリオにそれだけ言うと奥で仮眠を取ることにした。

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