顔がいい！！ 【ハンター×ハンター】

ハンター試験　多数決バトル！1 ページ30

主人公said

飛行船で暫く、休んだ後着いたのは巨大な塔だった。

どうやら、ここが第三次試験会場らしい。

十分近くの時間が経つと、数人が消えていたので何処かに出口があるんだろうけど…。

『何処にあるのこれ？』

「…それがわかれば苦労しない。」

クラピカと周辺を探索しあーだこーだと言っているとゴン達が私達を呼んだ。

「どうした、ゴン。」

「これ、隠し扉を見つけたんだ。」

そう言うと、ゴンは足元の石碑を手で軽く押した。

「おー！でかしたゴン！早速降りようぜ。」

「でも、迷ってるんだ。」

『何で？』

「調べたら、五個位出てきて…。」

「しかも、一回しか使えないみたいなんだ。」

うーん、危ない匂いもするし、一人で降りるのは怖いけど…。

『私も賛成！』

「じゃ、決定だな！一二の三で降りるぞ。」

「一、二の……三！」

ガコン、そんなが聞こえたかと思うと、私は宙を舞っていた。


『よいしょって…え！』

「…随分と短い別れだったな。」

周りを見渡すと降りる前と同じ顔触れが。


「ん？なにこれ。」

声が聞こえた方を向くとそこにはタイマーと石碑が。

何でも、この五人で多数決を取りながら進まないといけないらしい。

「取り敢えず、進もう！」

ーーーーーー

『ここは…？』

何門かの質問を終え、進んだ先には謎の広いステージと黒マントの集団が。

「ルール説明だ。」


上の方から試験管の声が聞こえた。


何でも、囚人と一対一で戦い時間の取り合いをしろと言う。

勝てば数時間が手に入り、負ければ逆に数時間が逃げていくという寸法だ。

相手に負けを認めさせろ、かぁ。


「順番は好きに決めて良いぜ。」

一人の男はフードを脱ぎ捨てそう言った。


『…私が行く。』

「！？いや、ここは私がーー」

『ううん、行かせて。』

「…分かった。」

「気をつけてね。」


四人の声援を背に私はステージへと上がった。

ーーーー


「…おや、嬢ちゃんが相手してくれるのかい？」

『よろしくお願いします！勝負方法はどうしますか？』

「そりゃあ、死闘だろ。」

『分かりました、武器は？』

「なしで頼むぜ。」

『…じゃあ、始めましょうか。』


そう言った瞬間、相手は駆け出し私に蹴りかかった。

ーーが、しかし、そこまで弱いわけでもない私は軽くそれを避けた。

「！？」

相手が驚いた隙を突き、私は顎を蹴り上げ、頭を殴り飛ばした。

(コイツ…ただの餓鬼じゃねぇ！)


ーーーーーー

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