顔がいい！！ 【ハンター×ハンター】

ハンター試験開幕10 ページ24

主人公said

暫くしてから、再び走り始めた私達。

ここは、湿原だから体力を消耗しすぎない様にしないと。

『にしたって…霧がすごいね…。』

「…さすが湿原と言ったところだな…。」

「おう、にしたって、あれはなんだ？」

レオリオが見ている方向に目を向けるとそこには巨大な蛇がいた。

えっ！何あれ…ちょっと可愛いな。

「っ！レオリオ！」
『っ！？』

どうやら、ボーっとしている内にレオリオが攫われてしまった様だ。

まずい、助けなきゃ。

そう思い蛇の頭に蹴りを落とすと、同時にレオリオが落ちてしまった。

『あっ、レオリオ！危ない！』

ま、まずいイケメンが一人失われてしまう！

そう思ったのも束の間クラピカがレオリオを受け止めてくれた。

「…ふぅ、大丈夫かレオリオ。」

「おう、ありがとな、クラピカ！」

『ご、ごめんね二人とも！け、怪我は！』

「ねぇぞ！Aもありがとな！」

「あぁ、流石の脚力だなA。」


よかったー！何もなくて！

ホッと私が安堵の息を吐くとクラピカがハッとした様に、

「まずいな、先頭を見失ってしまった。」

『取り敢えず、走ろう！』

「でもよ、どっちに行けば…

『大丈夫！なんとかなる！』

場に合わない様な私の笑みに二人は数秒固まると息をまた吐き出して笑った。

ーーーーー

走り進めると、奥の林に44番らしき人影が見えた。

しかも、何人も殺めたようで返り血が付いている

え、これ私達も殺され…

そんな、ほんの少しの死への恐怖に体が震えてしまった。

「……大丈夫だ、A私達がいる。」

「そうだぜ、A。」


そう言うと、クラピカは手を、レオリオは頭を撫でてくれた、

…のだが、それとこれとは話が違うとばかりに私の顔は真っ赤に。

いや、そんな免疫ないって、普通に自分でやるのと他人にされるのとでは話が違うのだ。

嫌ではないが……恥ずかしい…。

『わぁぁぁ！離していいから！離して！』

「あぁ…？」

「おう？」

普段と違う私の様子に？マークを見せながらも離してくれた二人、だが私の真っ赤な顔を見られた事で直ぐに揶揄う様な表情に。


「お前にも、恥ずかしいっていう感情があったなんてなぁ」

「世紀の大発見だよA。」

そう揶揄う二人から逃れようと、そっぽを向くとこちらを向くヒソカの姿が。


『や、やばい！クラピカ、レオリオ！ヒソカがこっち見てる…。』


「「っ！」」

私のその一言で場の雰囲気は一気に変わり、緊張感が漂った…。

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