愛故に鎖【アバンティーズ】 (ページ4)

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０３. ページ4

お風呂にあがるとエイジはすでに起きていた。

『……なんでこんなことしたの…？』

寝転んでいる隣に腰掛け、静かに問い詰めてみる。

『私がこういうの嫌だって…苦手だって事知ってたよね…？

どうして……？』

ギュッ

エ「……ごめん。

なんだかAが離れていきそうで怖かった。

Aに会えなくなるんじゃねぇかって、不安になった。

ホントごめん。もうしないから……」

そう言ったエイジの声は震えていた。

とても小さくて、今にも消えそうなくらいだった。

『どこにも行ったりなんかしないよ。

だから…お願いだから……

もうこんな事はしないで。』

責めないように、なるべく同じ目線で。

エイジの背中に手を回し、頭を撫でてやる。

エ「俺の事、怖くない？

嫌いになったりしない？」

『大丈夫。平気だよ。』

エイジは相当抱え込んでいたように思える。

よっぽど不安にさせてしまったんだな、と自分でも反省する。

体の痛みなんか気にならなくなっていた。