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１６. ページ17
エイジのスマホと私の距離はそんなに遠くない。
腕を伸ばして、届くか届かないかくらいの距離だ。
檻の格子からすっかり細くなった腕を伸ばす。
……あと、少し。
やっと取ることができた。
エイジは今コンビニに行ったばかりだし、コンビニまである程度の距離はある。
きっとまだ帰ってこないだろう。
電源ボタンを押すと
『………え…嘘でしょ………？』
そこに映っていたのは
知らない女とキスをしているエイジの画像。
ロック画面にするほどだから、余計好きなのだろう。
エイジはクールな性格で、私とキス写真を撮ろうなんて
ましてや、ロック画面にするなんて今まで1度も無かった。
私を監 禁してまで、この人は浮気をしていたのか………
そう思うともう、愛なんてこれっぽっちも無かったし、
脱出してやろうという気持ちが膨らんだ。
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作者名：ましゅたーど | 作成日時：2018年6月17日 14時
