浮気編後日談の時間【番外編】 ページ17
Aside
これは、私と菊地原君がすれ違いを起こし、イリーナ先生の力を借りつつも解決した帰り道のことだ。
ずっとお互い沈黙。
沈黙は別に、いつもとそんな変わらないけど今日に限っては辛い。
「あのさ」
「あっ、うん」
その沈黙を破ったのは私ではなく、菊地原君だった。
「試すのはどうかと思う」
「まだ引きずるか貴様」
何を言い出すのかと思えば、私を責めるような言葉でした。
なんなの、今回の件はほとんど私悪くないじゃん。
なんでやねん。なんでそんな責める言い方するねん。
「まあ謝罪の意味を込めて、やって欲しいわけ」
「土下座？」
「それよりもっとカップルっぽいことしたいんだけど。そんな上司と部下みたいなこと望んでないんだけど」
「やだぁ、珍しいわね菊地原君。なに、恋人繋ぎ？ぎゅー？」
ニヨニヨと余裕の笑みを浮かべる私に、この彼氏さんはすんとした表情で爆弾を落とした。
「Aちゃんから、キスして。」
「……えっ！？」
歩んでいた足を止め、口を開く。
私達はキスなんて余裕でしたことあるが、正直私からしたことがないのだ。恥ずかしいから。
…こ、こんな時にこんにゃろう…。
「ほら、しゃがんでやるから」
「まって、私恥ずかしい」
「僕もここで断られると恥ずかしいんだけど」
ジっと、私の目線の位置を合わせ見つめてくる。
どこかその目は熱を持っており、私はボフッと顔が赤くなる。
「ふっ間抜けな顔」
「…う、ううっせぇ！」
ちゅっ、と思いっきり目をつぶり菊地原君の頭をがっちりホールドし、私は勢いで菊地原君にキスをした。
その際ガチっと歯がぶつかった気がするが、菊地原君の驚いた顔が見えたので、私は思わず吹き出す。
「菊地原君も、すっごい間抜けな顔！あはは！」
「うっさい下手くそ。」
ちゅっ、とまた同じ音がするが今回は菊地原君から先にしてくる。
甘ったるい空気が流れて、恥ずかしくってえへへと笑を零した。
「久しぶりにイチャついたねぇ」
「そうだねー」
「やっぱ好きだよ、菊地原君」
「…あっそ」
そうぶっきらぼうに返すところも、それと同じタイミングでギュッと手を握ってくるところも。
どんな所も私は貴方が大好きだ。
でも、でもね、公共の場でそういうことしろって言うとのはどうかと思うんだけどね。
＿＿＿
終わり！終わり！番外編終わり！終わり！！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラ
赤羽業
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 401人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ワールドトリガー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Misora - トリセツの曲の場面で泣いた私を褒めて (2017年1月9日 0時) (
レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ - 竹水さん» ありがとうございます！！(>ω<。)ですよね！菊地原くんメッサかっこいいしメッサ可愛いですよね！！！← (2016年10月16日 0時) (レス) id: e1b646b2b3 (このIDを非表示/違反報告)
竹水 - とっても面白かったです！本当菊地原くんかっこいい！！ (2016年10月4日 18時) (レス) id: 5c436a874c (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - コケシさん» はじめまして！あっ、ほんとだ……もし余裕があればまた書きます← (2016年9月1日 22時) (レス) id: 7cc2a4ddeb (このIDを非表示/違反報告)
コケシ - こたきんぐさんはじめましていつも楽しみにしています！ あと9月１日の今日ボーダー本部司令・最高司令官城戸正宗さんの誕生日ですね！！ (2016年9月1日 21時) (レス) id: 7ea4c35321 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こたきんぐ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2016年5月28日 19時
