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12話 ページ12

視点:A


中島くんに背中を押されてから30分


>>もうすぐ着きます

の文字を見て無性に胸が高鳴っていく



入り口のベルが鳴るとそこには
さっきまで向かいの席にいた風磨くんの姿があった


「あ、Aさん…ですよね、お待たせしました」

「全然!私の方こそこんな急に呼んですいません」

「いやまさか誘ってくれるとは思わなかったから、驚きました」

「なんか、今しかないんじゃないかなって。あ、とりあえず飲みますか?カールスバーグでしたっけ?」

「よく覚えてますね。じゃあそれで。」




しばらくの無言

なんか話さなきゃって思ってたら


「「あの、」」



まさかの被っちゃった…


「いいですよAさん先話して。」

「あ、すいません、なんか話さなきゃと思っただけなので」

「そっか。じゃあ、俺から。なんで誘ってくれたんですか?

俺てっきり、向かいの男性とお付き合いされてるのかと思って。」

「じゃないんです。良き理解者っていうか…あ、で今日誘ったのは…」

「誘ったのは?」

「なんでなんだろう…笑」

「嘘でしょ!笑」



まさか、一目惚れした相手だからなんて言えるはずもなく
ごまかすにもごまかせなく

そのタイミングでタイミングよくお酒が運ばれた


「とりあえず乾杯しましょうか」

「「かんぱーい」」



「で、話戻りますけどなんで俺誘ってくれたんですか?」

「仲良くなりたくて?っていうか、その…」




一軒前のお店でも飲んでたし

なんか酔ってるからかどうでもよくなってきて

後日酔ってたのでって言い訳ができるし


「要するに…」

「要するに?」



「私、一目惚れしたんです、あなたに。」

「えっ?」

「あ、ごめんなさい気持ち悪いですよね。ちょっと酔ってて」

「待って待って待って。惚れたっていうのはほんと?」

「…まあ。というか、そう、というか…」

「本当に俺であってる?樹じゃないよね?」

「あってます。え、あのだから…誘ったというか。」


「どういう反応が正解なのこういう時」

「あ、えっと…逆になんで来てくれたんですか?」


「…えっ?」

「遅い時間だし、終電終わっちゃったし、どうして来てくれたんですか?」

「なんとなく?」

「なんとなく、か。」

「うん。」

「チャンスない?ですか?」


「ねえ、その顔みんなにもしてるの?」

「え?」

「いや、なんでもない。チャンスねえ…」


「彼女さんいるんでしたっけ」

「あ、いや…今は…いない。かな」

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設定タグ:SexyZone , 菊池風磨 , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:めんだこ | 作成日時:2022年6月5日 7時

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