35〜SH.side〜 ページ14
-------SH.side--------
ヒョンの退院日。
俺はヒョンに会いに病院へ向かった。
SH「....Aと話してる..?」
病室に行っても姿はなくて
丁度ヒョンのお母さんが入ってくるとそう言われた。
そして
Aにお願いしたっていうすべてのことを聞いた。
Aがヒョンを忘れて生きていく..
そんなの自分が一番無理だってわかってて決めたのか...?
気づけば俺は
病室を飛び出していた。
空はオレンジ色に染まり
きらきらと輝いている。
少し走ると
その背景の奥に
ゆっくりと歩いてくるAが見えたんだ。
SE「A!」
思わず叫んで近づくと
なかなか顔をあげないA。
『.....っ』
顔をのぞきこむと
唇を噛み締めて泣いていたんだ。
『ご...め..、』
今までも何度か泣く姿を見てきたけれど
こんなに悲しそうに泣く姿ははじめてみた。
一番つらいときほど
人間は強がってしまうのかもしれない。
衝動のままAを包み込んだ。
SE「今は強がんなくていいよ..そばにいるから」
力一杯抱き締めた。
こんな細くて小さい体で
たくさんたくさん悩んだんだよな。
1人で
ヒョンへの気持ちと戦ってきたんだよな。
.
.
『.....2009年1月14日』
.
SE「ん...?」
『2009年1月14日...ジョンインの誕生日。練習室で告白されて、付き合いはじめた日..っ、』
弱々しく震えた声で
しっかりとそう呟きはじめたA。
『2009年2月2日...はじめてちゅうした日。オリオン座がすごく綺麗だった...っ、』
『2009年2月14日...っ、..バレンタインデーのチョコレート渡すとすっごい真っ赤になって優しく抱き締めてくれて...っ、』
『2009年3月4日...受験勉強が大変でつらかったとき..気分転換にって遊園地につれていってくれた...っ、』
一日一日を噛み締めながら思い出していくA。
その度に俺の胸も締め付けられていく。
まるでアルバムを破るかのように
一つ一つ丁寧に..。
そして2010年の思い出も終わりに近づいたとき、
"2010年12月15日、ジョンインとあたしがそれぞれの道を歩き出した日"
そう言った。
別れた、とか
終わった、とか
正直そういう感じを想像していた俺にとってはあまりにも切ない思い出で
Aの強さをはじめて知った瞬間だった。
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千尋(プロフ) - めちゃ泣けますね涙 私好き嫌い激しいんですが、この小説好きです！ (2013年1月14日 10時) (携帯から) (
レス) id: 6a68126c1d (このIDを非表示/違反報告)
はるべくたん(プロフ) - 今夜は少しやらなければならないことがあるので更新できませんTTごめんなさい (2013年1月14日 4時) (携帯から) (レス) id: 66ea86e1d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハヌ(プロフ) - 感動です！涙ボロボロでました。更新頑張ってください！ (2013年1月13日 19時) (レス) id: 69f0a0ce41 (このIDを非表示/違反報告)
はるべくたん(プロフ) - おはようございます´｀もう一個書いたんですが容量オーバーなので移しますね〜(明日)。みなさん感想ありがとうございます^^* (2013年1月13日 6時) (携帯から) (レス) id: 66ea86e1d6 (このIDを非表示/違反報告)
てむりな - 泣いてしまいました pq 感動です pq これからの展開楽しみにしてます ^^ (2013年1月13日 0時) (レス) id: b0e7d44026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるべく. | 作成日時：2013年1月7日 21時
