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目黒の家に着き、玄関の扉が開かれた
「Aさん？」
私は部屋に入る、あと一歩を躊躇ってしまう
ここに入れば、私は1番なりたくなかった人間になってしまう
目黒の彼女を傷つけてしまう
『ごめん、私________』
“ 入れない ” と言うはずが、腕を引かれて壁に押し付けられた
「もう、遅い」
『んっ！』
上から降ってくるキスの嵐
それは角度を変えて何度も落ちてきて、私の酸素を奪っていく
『あっ、う…っ』
「んは…まだ行けるでしょ？」
余裕そうな彼と比べて、息を乱してだらしなく口を開ける私はゆっくり首を振る
「ん、かわい」
『や、だめ』
目黒の唇が私の首筋を這う
それがくすぐったくて身を捩ると、嬉しそうに笑った
「いい？」
『っ…』
優しく私の唇をなぞる
だめ、断らないと
『ここじゃ、やだ』
「ベッド？」
『ぅん』
よし、と私の頭を撫でるとそのまま担がれ
ベッドに押し倒される
『ま、待って』
「ここでの待ては拷問」
熱を帯びたその視線と交わって頭がクラクラしているためか
『いいよ…』
なんて口走ってしまい、覚悟を決めて目を閉じる
「冗談だよ」
『へ？』
ちゅ、と額にキスが落ちる
「そんな顔されたら手出せないっしょ」
私に覆い被さるのをやめて、ベッドの縁に座った
『ありがと』
「うん」
起き上がって乱れた服を整える
そして、目黒の背中を黙って見つめた
「そんなに見たら、また襲うよ」
『なっ！？』
「うそ、期待した？」
ニヤッと笑う姿は妖艶で、また体が熱くなる
『ばか…』
「怒んないでよ」
声を上げて笑ったと思えば、立ち上がってドアへと向かった
「なんか、緊張したら汗びっしょだから、風呂いってくる」
『え、うん』
部屋を出て行く目黒を見送って、ベッドに寝転ぶ
『ダメでしょ…』
あのまま目黒に身を任せてたら
私はどうなってたんだろ
『んっ、ねむ…』
緊張の糸が切れたのか、徹夜が響いているのか
瞼がどんどん降りて、意識が飛んでいく
私は目黒の匂いに抱きしめられながら眠りについた
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ブッタ - 綾音さん» 返信遅くなり、申し訳ありません！コメントありがとうございます。満足していただき作者として嬉しいです！続編もよろしくお願いします！ (2021年2月9日 15時) (
レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - とても素敵な作品でした！！もう感情がぐるぐるしてしまって、渡辺にも目黒にも康二の優しさにもドキドキしました（笑）続編も楽しみに今から読んできます！！ (2021年2月2日 2時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ブッタ - 佐藤ウルさん» コメントありがとうございます。受験頑張ってください！心から応援の気持ちを込めて、私も更新頑張ります！ (2021年1月9日 8時) (レス) id: 2ccd10a35b (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ウル(プロフ) - めちゃめちゃめちゃめちゃ面白すぎて毎日の楽しみです！私受験生なので一日中勉強ばっかりなんですが息抜きに最高です！！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2021年1月8日 22時) (レス) id: 1685536f9d (このIDを非表示/違反報告)
ブッタ - よっぴさん» コメントありがとうございます。そのような感想をいただけ、感無量です！程よく最低を目指してます笑。これからも楽しんでいただけるように更新頑張ります！ (2021年1月7日 21時) (レス) id: 322a692742 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブッタ | 作成日時：2020年12月22日 21時
