１５。〈傷跡にキスを〉 ページ15
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「へー、だから隈がすごいんだ」
『え、隠せてない？』
「うん、仕方ないから唐揚げあげる」
お昼になって、残業をしていたことを歩美に話す
渡辺が手伝ってくれたことについては話したが、あの場面のことは話せなかった
歩美を困らせたくないから
彼女は私の親友として、渡辺のことを応援しようとはしない
“ 一回浮気したら、二回目もある ”
これは別れた後、まだ渡辺のことを諦められない事を話した時に言われた言葉だ
それで何回も合コンに誘ったり、いろんな人の連絡先を教えようとしてくる
だけど、こうやって話を聞いてくれる
『ありがとね』
「ん？いいから早く唐揚げ食べな？」
『うん』
目尻を下げて笑うところとか、本当にそっくりで
重なってしまうなんて言ったら怒るよね
「2人ともおった！」
『うるさ』
徹夜明けで寝不足の脳みそにはキツすぎる音量で話しかけられた
こんな能天気で音量調整バグった奴は
『康二…』
アンタしかいないよね
「俺さ、2人に提案があるんやけど」
「申してみよ」
「有り難き幸せ！」
『茶番はいいから、何？』
何気に仲の良い2人の寸劇をあっさり切り捨てて、本題に突入させると
康二は嬉しそうに笑う
「今日、飲み行かへん？」
『えー、私徹夜明けなんだけど』
「だからこそや！めめもおるで！」
げ、目黒
あいつ、彼女との時間とか大丈夫なわけ？
「今度はみんなで遊ぼ言うたんはAやろ〜」
『そうだけど』
康二も歩美もいるから、これってセーフなのかな？
チラッと康二を見れば、頼む！と目の前で懇願されてしまい断りづらくなる
『わかった』
「よっしゃー！」
『ちょ、離れて』
喜びの反動か、康二が私に抱きつく
コイツもイケメンではあるため、乙女な私はときめいてしまう
「私はパス」
「なんでや！」
歩美の一言で急転直下、康二は私をすぐに離して照準を変えた
「だって、涼太くんいるから」
なんて、ここぞとばかりに彼氏持ちアピール
独り身の私と康二への当て付けか？
「それなら大丈夫やで」
「は？」
歩美の声が１オクターブくらい低くなった
「舘様には許可取っとるから！」
とウィンクする康二
「そ、そんな…」
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ブッタ - 綾音さん» 返信遅くなり、申し訳ありません！コメントありがとうございます。満足していただき作者として嬉しいです！続編もよろしくお願いします！ (2021年2月9日 15時) (
レス) id: 2e3f726332 (このIDを非表示/違反報告)
綾音(プロフ) - とても素敵な作品でした！！もう感情がぐるぐるしてしまって、渡辺にも目黒にも康二の優しさにもドキドキしました（笑）続編も楽しみに今から読んできます！！ (2021年2月2日 2時) (レス) id: e120810d5e (このIDを非表示/違反報告)
ブッタ - 佐藤ウルさん» コメントありがとうございます。受験頑張ってください！心から応援の気持ちを込めて、私も更新頑張ります！ (2021年1月9日 8時) (レス) id: 2ccd10a35b (このIDを非表示/違反報告)
佐藤ウル(プロフ) - めちゃめちゃめちゃめちゃ面白すぎて毎日の楽しみです！私受験生なので一日中勉強ばっかりなんですが息抜きに最高です！！！これからも更新楽しみにしてます！！ (2021年1月8日 22時) (レス) id: 1685536f9d (このIDを非表示/違反報告)
ブッタ - よっぴさん» コメントありがとうございます。そのような感想をいただけ、感無量です！程よく最低を目指してます笑。これからも楽しんでいただけるように更新頑張ります！ (2021年1月7日 21時) (レス) id: 322a692742 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブッタ | 作成日時：2020年12月22日 21時
