30：『君』 ページ4
｢美味しい…初めて食べた!!｣
｢そうなんですか!?なら良かったッス｣
2人が今居るのは、とあるハンバーガーのファストフード店。お昼を何にしようか、と考えて居た時にAが食べてみたいと云った為である。
｢この後…何処行きますか?あ、門限とかって……｣
｢無いよ。だから全然大丈夫!!｣
そう笑ってポテトを摘むAに立原は顔が赤くなった。
そもそも何時もの仕事の時ですら会う度にドキドキしているのに、こんな休日の普段の倍以上に輝いているAさんを直視するなんて無理に決まっている。
｢立原君…?大丈夫??｣
｢あ!!全然…Aさんが可愛くて……｣
其の瞬間、目の前のAさんは目を見開いて静止してしまった。摘まれていたポテトがトレーに落ちる。
自分が何を云ったのか、其れに気付いたのは5秒後だった。
⎯⎯⎯⎯Aさんが可愛くて……
｢あ、いや…其の!!すみません!!本音が……｣
｢ほ、本音……?｣
｢違ッ!!あ⎯⎯!!違くない……です…｣
思わず俯いて顔を押さえる。今の顔は絶対にヤバい。
体感で3分ぐらいして、Aさんは云った。
｢じゃあ……私も云って良い?｣
｢……あ、どうぞ?｣
そっと目を閉じて、そしてまた開くとAさんは云う。
｢わ、私も…緊張してて……其の、立原君…格好良い……から｣
云い終わると同時にまた真っ赤になるAさん。
ボンッ!!と顔と頭が沸騰した。
｢同じだね、私と立原君｣
｢確かに……｣
顔を見合せて笑う。
お互い食べ終わった所で席を立った。隣で歩きながら計画を立てていく。本当なら事前に立てるべきなのだろう。けれど自分らはマフィア。そんな時間は無かった。
｢行きたい所あります??俺は何処でも行けるんで…｣
｢あ、じゃあちょっとお買い物したいかな。明日樋口ちゃんとプレゼント交換するって約束してたから｣
｢姐さんと?そうッスね……じゃあ、デパートか?｣
｢うん。ついでにエリスちゃんにも買おうかな｣
其の瞬間、良いな…と羨ましく思ってしまった。エリス嬢は良いとして、姐さんは取り敢えず殴る。
と、Aさんのピアスが無い事に気が付いた。
｢あれ?Aさんピアスは……｣
｢ん?あ…ピアス?一昨日金具が外れちゃったんだよね。直してみようと思ったんだけど面倒くさくて……｣
｢Aさんも面倒って思うんですね…｣
｢え、そこ?｣
だって何時も弱音を吐かないAさんだから。
ずっと貴方の事、見てるんですよ。
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夏菜子(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (10月30日 21時) (
レス) @page27 id: 7ba2b47e72 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ星(プロフ) - キャアアア！！！おめでとうございます🌸立原！よくやったな！！（笑） (9月21日 21時) (レス) @page4 id: a35decf8bd (このIDを非表示/違反報告)
萩野千紗 別垢 - 凄いです！！文才ありまくりです！！その文才を下され((結論・この作品大好きです！！更新楽しみにしています！！ (9月19日 21時) (レス) @page2 id: 5c4afa8e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mei | 作成日時：2023年9月18日 10時
