寝れない ニノside ページ39
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『……………うぅーん…。』
Aが俺の隣で、寝返りをうった。
………え？何してんのかって？
うーん、まぁ簡潔に言えば、寝てるね。
あの後、片付けしたはしたよ？まぁ、5分と保たなかったけど笑
リーダーは立ったまま寝るし、相葉さんは変なこと喚きだすしでもう、ね笑
取り敢えず寝ようかってなったわけよ。
しょーがねーか。俺ら昨日、一睡もしてないわけだし？
でも、一個だけしょーがなくないことがある。
『……………ｽｰ、ｽｰ……ｽｰ、ｽｰ……』
ニノ「……………………」
そう、隣で気持ちよさそーに寝てるこいつ。
ガラスの破片が飛び散ってる下の階では危ないからっていう、翔ちゃんの提案で二階で寝ることになったのは納得。
でもさ、普通、女と男は別の部屋でしょ。
状況を説明すると、、、
全員おんなじ部屋に布団並べて、いわゆる雑魚寝状態。
いや、そこしか部屋ないならいいのよ？
でも、リーダーの家、外から見ると小さくみえるけど、中は無駄に広いわけよ。奥行きがあるっつーか。
あ、店のことね。あの人の家も兼ねてるから。
俺が何を言ーたいかって？
要するにね、寝れないわけよ。疲れてんのに。
ニノ「…………………」
そんなことも知らず、隣で規則正しい寝息をたててるA。
薄く開いた唇に伏せられた長い睫毛。
大学生にしてはちょっと幼さの残る顔立ちだけど、多分、俗に言う美人っつうか、モテんだろうなぁって感じ。
『……………う、うぅんっ……。』
ニノ「……………っ、……」
またAが大きく寝返りをうつ。
しかも、あろうことか俺の方に一回転。
必然的に距離が近くなるわけで。
しかも、大野さんのパーカーは小柄なAにはぶかぶかで、動くたびにけっこうはだける。
俺は、Aの毛布をかけ直そうと手を伸ばす。
………でも、ここで急激な睡魔が襲ってきて、
俺の意識は途切れた。
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作者名：chantilly miel | 作成日時：2017年2月20日 19時
