ナカマ ページ31
？「そんな、怖い顔すんなよー笑
昔からの付き合いじゃん？仲間だろ？笑」
潤「……ナカマ、ね。」
ニノ「……だから、なにしにきたか聞いてるん すけど。」
？「なにしにって、挨拶しに来てやったんじゃ ん。昔のな・か・まに笑」
やたらと仲間を強調するその人たち。
私はすぐに分かった。２人が昔所属してた、暴走族の人たちだって。
ニノ「……わるいんすけど、用がないなら帰っ てもらえますか？」
潤「…あるなら、場所変えましょーか。
これ以上、この店壊されたら困るんで」
？「…冷たいねぇ、お二人さん笑
昔から変わんねーよな、その態度。大人ぶっ てんのか知んねーけど、ムカつくんだわ。」
しばらく双方の睨み合いが続いていたけど、相手のリーダーみたいな人がふっと私に視線を移した。
？「…ま、いいや。仲良くしよーぜ？笑
ところでそこの彼女。どっちかの女か？」
？「可愛いじゃん。
ね、そいつらより俺らの方がよくね？笑」
急に話を振られて固まる私。
ニノ「……違いますけど。
なんすか？先輩、こいつに手出すほど女に
困ってんの？笑」
？「……おうおう、言うようになったねぇ笑
ふざけんなっ！！！！！」
私を見かねて、代わりに答えてくれたニノに暴走族のうちの１人が殴りかかった。
A「……ニノっ！！！」
ニノ「………ってぇ。
相変わらず手あげんの早いっすね。
あ、それしか方法ねーのか笑」
殴られた口の端の血を親指で拭いながら、挑発的な目で男たちを見上げるニノ。
？「あぁ？？なんだと？ふざけてっと殺すぞコ ラ！！」
？「まぁ待てよ。早まんな笑
今からたっぷりと楽しませてもらおうじゃ ねーか笑」
潤「………楽しむのはいいっすけど、ここじゃ 困るんすよ。暴れるんなら、外でお願いし ます。俺らも行きますから。」
すっと前に出て暴走族の人たちに、少しも怯まずそう言いきった潤くん。
？「……そうだな、場所を変えるか。
でもな、俺が楽しみてぇのは………」
真面目な顔で潤くんに詰め寄るリーダー格の男の人。
その人が口の端をクッと歪めた次の瞬間、、
潤「……っ、うっ………」
ﾄﾞｻｯ
？「……お前ら２人だけじゃねーんだよ笑」
お腹を殴られうずくまった潤くんに男がそう吐き捨て、私を見ながら嫌な笑いを浮かべた。
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作者名：chantilly miel | 作成日時：2017年2月20日 19時
