ポロポロ ページ24
A「……………っ、……」
ニノ「……は！？何でお前が泣くの！？」
ニノの話を聞き終えた私は、気がついたらボロボロ泣いてた。
仲間に裏切られたニノと潤くんの辛さとか、智くんや櫻井さん、相葉さんのあたたかさに、心がきゅうっと苦しくなった。
聞くんじゃなかった…。
最近気づいたことなんだけど私、だいぶ涙もろい。
映画でも本でも、ところかまわず泣いてる気がする。
はぁ。ほんと我ながらめんどくさいなぁ私。
ニノ「……ったく、わけわかんねーよ。
…ほら。顔きたねーから拭け。」
そう言って、ポケットティッシュを私に投げつけるニノ。
ハンカチじゃないんだ。って思っちゃう私は、ちょっと贅沢かな。笑
潤「……まぁ、色々衝撃だったよね笑
で、今回鷹斗を、あ、蒼斗の兄ちゃんね。
を連れてったのが、多分あの時の……」
A「……暴走族の人たち。」
潤くんは、黙って頷く。
ニノ「…にしてもしつけーな。
もう3年になるよな？ほんとにあいつらなの かねぇ。」
潤「…鷹斗がわざわざ蒼斗を使ってまで、リー ダーに知らせてきたんだ。
あいつもそんなに弱くねーから、普通の不 良だったら自分でなんとかするよ。
命の危険を感じたんだ、鷹斗は…。
ただ…、あいつらの狙いが分からない。
ニノの言う通りしつこすぎる。
しかも、何で鷹斗だったんだ…？」
ニノ「俺ら３人だったら誰でも良かったんじゃ ねーの？あいつらは、そーゆー奴らだろ」
うん…。確かに不可解なところは多い。
でも、ニノの話によると、智くんも相葉さんも櫻井さんも、ものすごく強い。
櫻井さんに関しては、弁護士だし、あの短時間で状況を冷静に判断して、鷹斗さんの居場所を推測した。
大丈夫。3人なら絶対なんとかしてくれる。
私は自分にそう言い聞かせた。
私はニノがくれたティッシュで涙を拭くと、すっかり冷めてしまった紅茶をいっきに喉に流し込んだ。
そのとき、、
蒼「……ん、たかにぃ…。」
蒼斗くんが目を覚ました。
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作者名：chantilly miel | 作成日時：2017年2月20日 19時
