違うっ！！！ ページ16
潤「楽しそうに何話してたの？笑
ニノがあんなに笑うのって珍しいよ！」
そう言って、ニノの隣りに座った潤くん。
へぇ、珍しいんだ…。
別に、楽しくって笑ったんじゃなさそうだけどね。
それより、、
A「…、潤くん。嫌だったら、答えなくて いいんだけど、何個か質問してもいいか な…？」
聞いていいのか分からないけど、聞きたいことがたくさんある。
それを聞くには、今しかない気がした。
潤くんが気分を害したらどうしようと思って、恐る恐る聞いて見たけど、
カップに口をつけながら、なに？って微笑んだ潤くんに少しほっとした。
A「…蒼斗くんのお兄さんと、潤くん達は 知り合いなんだよね？お店の常連さんな の？」
潤「…うん、常連さんであることは間違いねー んだけど、ね。鷹斗とは、もっと深い関係か な…。
こんなん聞いたら、Aちゃん引いちゃう かもしんねーけど、高校んとき、俺らちょっ とやんちゃしてて。まぁ、あれだね。 俗に言う、暴走族ってやつ？笑に入ってた。
鷹斗もその一員だった。」
潤くんの口から告げられた衝撃の事実に、戸惑いを隠せない私。
そんな私を見て、やっぱ引いちゃった？笑
って笑う潤くん。
A「…そ、そんなこと…、
ニノ「…無理すんなよ。顔ひきつってる。
怖いんだったら帰れ。元暴走族なんかと関 わるの、面倒だろ。笑」
ない…って言おうとした私を遮ったニノ。
やっぱり呆れたように笑ってるけど、違う…。
さっきの笑い方とは何か違ってて、どこか寂しさや諦めが滲んでいる。
違う…。
馬鹿にされるのはむかつくけど、こんな顔のニノはもっとやだよ…。
A「…っ、違うっ！！！」
私は思わず立ち上がっていた。
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作者名：chantilly miel | 作成日時：2017年2月20日 19時
