お子様 ページ15
パタン、と閉められたお店のドア。
急にしーんとなった空間に、少し心細くなる。
その時、、、
A「…っ、わ…っ、、」
突然ぐっと重くなった私の腕。
潤「…あ、寝ちゃったね、笑」
疲れちゃったのかな…。
私の腕の中でぐっすり眠る蒼斗くん。
潤くんが、“リーダーのだけど笑”って言って持ってきてくれたお布団に蒼斗くんを寝かせる。
潤くんは蒼斗くんの頭をぽんぽんと撫でると、
潤「紅茶でも飲もうか。
まだまだ夜は長いからね、笑」
私にそう言って、カウンターの中に入っていった。
A「…あの、ニノ。
ねぇ、ニノってば！！」
ニノ「…なに？」
ゲームをしてこっちも向かずに返事するニノにちょっとむかついたけど、でも言っておかなくちゃいけないことがある。それも2つ。
私はニノの向かいの席に座った。
A「…あの、！さっきはありがと。
おかげで帰らなくてよくなったから。」
ニノ「…別に。あのままだったら、埒あかねー し、鷹斗助けに行くのも遅くなるって思っ ただけだから。」
やっぱりゲームをしたまま、さらっと言うニノ。
どんな反応であれ、私は言った。
お礼、ちゃんと言ったからね！！
そう、私にはもう一つ言わなきゃいけないことがある。
A「…それと！！
私っ……、お子様じゃないからっ！！」
ニノ「…は…！？」
言えた！私が一番ひっかかってたこと！！
ニノはと言うと、やっと顔を上げて目をぱちくりさせてる。
やっぱりニノって、子犬みたい笑
何か可愛いーなんて思っていると、、、
ニノ「ふはっ笑
やっぱお前、おもしれーわ笑」
そう言って腕で口元を隠して、クククっと笑い出したニノ。
何かバカにされてるよね…？
しかも、その姿が画になるのが悔しい。
ニノ「そんなことにいつまでも突っかかってく んのがお子ちゃまだって言ってんの笑」
A「…な、なによ！！
ニノだって、潤くんとかに比べたら、 ずーっとお子様だし！！」
私はそう言い返したけど、ニノは、、
“あーぁ、死んじゃったよ。”
とか訳の分からないことを言いながら、もうゲームの世界。
行き場のない私のこの気持ちをどうしようかと思っていると、
潤「…おまたせ笑」
おぼんに3つのお洒落なカップを乗っけて、潤くんが戻ってきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：chantilly miel | 作成日時：2017年2月20日 19時
