メイクヌナとテヒョン (ページ3)

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ある日ページ3

僕はその日宿舎の近くをランニングしていた。
街の賑やかな所から少し離れた公園に差し掛かった時男女の言い争う様な声が聞こえてきた。
喧嘩か…とその公園を通り過ぎようとした時女性の声が聞き慣れた声と良く似ていた。
気になって女性を確認しようとすると公園の出口まで女性が走って出て行き僕とは反対方向へ走っていった。
その時街頭の明かりに照らされて見えた女性はAヌナだった。泣いていた。
残さた男性を横目にAヌナを追いかける事にした。
走っていった方向に行って辺りを見回してみたけどもうどこにもAヌナはいなかった。
電話しようかと思ったけどなんて言えば良いかわからずメッセージで

『Aヌナお疲れ様です。今家にいますか？』

と取り敢えずの安否確認だけした。その後の会話はどうにでもなる。

Aヌナside

〜テヒョンがAヌナを見つける1時間前〜

今日はoffでスーパーからの帰り夕暮れの道を明日の仕事の事を考えながら歩いていた。
すると道の端に見覚えのある男性の姿があった。

「久しぶり…元気にしてた？」

元カレのヒョヌだった。
2年前私と付き合っていた時他の女と浮気をして一緒に住んでいた家を出ていった男…今更何をしに来たのか。
嫌な思い出がフラッシュバックする。
私は無視して通り過ぎそのまま歩き続けて公園を通り抜けようとしたところで腕を掴まれた。

私「放して！！」

ヒョヌ「A！話を聞いてよ！僕にはやっぱり君しかいないんだ！」

私「何ゆってるの今更…！私が…どれだけ辛かったか…思い出したくもない！」

そう言うと涙が出てきて掴まれていた腕を振り解いて走って公園を出た。
息切れしながら家に着き玄関のドアにもたれて息を整える。
もう関わらないで欲しい…なんで今更…と考えているとピコンッとスマホが鳴った。

『Aヌナお疲れ様です。今家にいますか？』

とテヒョンさんからだった。

『お疲れ様です！今家に着いたところです。どうかしましたか？』

テヒョ『あ、もう家なんですね。会社からいっぱいエッグタルト貰ったんでAヌナいらないかなと思いまして…』

私は悩んだけどありがたく戴く事にした。今は少しでも癒しが欲しかった。
テヒョンさんは今会社で後1時間くらいは掛かるらしいので待っている間貰うだけでは悪いのできんぴらごぼうを作って日本のお菓子と一緒にお返しに渡そうと準備した。

1時間後…

テヒョンさんから連絡があり私の家の玄関まで届けてくれるそうだ。

ピンポーン…