契約 ページ36
sideA
“代償はいらねぇ”
”お前の願い俺が叶えてやるよ…”
目の前のヴィランズはそんな言葉をかけ、私に救いの手を差し伸べる。
「…本当に、何も取らないんですか?」
半信半疑のままそう聞くと、エイトフットさんは人の話し聞いてんのかと小さく舌打ちした。
何と取らないで願いを叶えるなんてこと、ましてやヴィランズがするのだろうか。
「気まぐれで願いを叶えてやるだけだ。てめぇを救ってやるなんて言ってねぇ。」
そう言ってまた舌打ちした。
何を企んでるかは知らないが、とりあえず今頼れるのはこの人だけだろう。
「お願いします」
そう言うとエイトフットさんは契約成立だな、とニヤリと笑っていた。
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他人丼 - 〇〇先輩さん» ありがとうございます! (2018年6月9日 13時) (レス) id: e7754fa0f2 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇先輩 - 最高、続き待ってる! (2018年6月8日 18時) (レス) id: 679d00af4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:他人丼 | 作成日時:2018年6月6日 23時