34.レオナ×最後の欲望 ページ34
スカーの本名は「タカ」らしいです。
あんたは「ライオン」だろ。
ちょっとだけボケてみたかった(笑)
★★★
あれから数年後。小さかった毛玉が結婚出来る年齢に達したので、盛大な結婚式を開くことになった。そして今日がその当日。
二十代に突入したアイツは大人びて、より綺麗に見える。本人には絶対に言わないけど。
結婚式の為に堅苦しい正装をした俺はウェディングドレスを身にまとったアイツを見掛ける。あの女に仕える者たちはどういう訳か、この場に居ない。
「おい。お付きの者はどうした?」
「今、丁度席を外しています。すぐに戻って来ると思いますよ」
「へぇ。花嫁を置いて、なぁ?」
「レオナさん? そんな意地悪なことを言ってはいけませんよ?」
落ち着いた声色で諭すように告げる。
「どうかしら? このドレスって綺麗じゃない? この日の為に頑張って減量をしてみたのよ」
クルリと一回りをしたA。満足そうに、嬉しそうに俺を見上げる。
「フン。ドレスは、な?」
「ちょっとー。何で私にだけそんなにツンツンしているの? こういう時ぐらい優しくして下さいよ」
ムスッと分かりやすく
──バーカ。テメェなんかに優しくしちまったら、そのまま奪いたくなるだろうが
「はいはい。とてもお綺麗に見えますよ」
「感情込めて下さーい。棒読みですよー」
「テメェこそ、今の棒読みだろ」
そうやって返すと、コイツは悪戯っ子のように口角を上げて「バレちゃった」と口にする。
──バレちゃったじゃねぇよ
心の中でそう突っ込むと、「ああ、そうだ」とさり気なく話題を変える。
「新しいお后様に贈り物を授けないとなぁ」
わざとらしくニヤリと笑って、コイツの手のひら側の手首にキスをしてやった。
「ッ!?」
驚いた様子を見せたAは頬を赤く染めた。
「そんな隙を見せたらすぐに喰われちまうぞ」
そう告げると、毛玉が呼ぶ声がしたので、Aは慌てて旦那となる男の元へ向かう。
──アイツを泣かせるなよ?
──泣かしたら俺がAを喰いに行くからな
あの女の隣で笑う毛玉に向けて心の中で呟いた。
★★★
手首にキス…欲望
手のひら側というのは作者の好みです。
因みにレオナさんとAちゃんの年齢差は5です。
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石鏡巡(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» リクエスト、ありがとうございます! 完成して半年以上経過したこの作品を見つけてくれて、読んでくれてありがとうございます! (2021年4月2日 22時) (レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - リクエストでマルフィとオーロラ姫をお願いします (2021年3月14日 7時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
石鏡巡(プロフ) - モカさん» おお! まさかの雑談を楽しみにしてくれる人がいるとは……! ありがとうございます! また何か面白い出来事があったり、思い出したら書きますね! (2020年5月21日 12時) (レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 最近私も石鏡巡さんの短編集の内容も楽しみですけど、雑談も楽しみになってきてます(笑)すいませんレオナさんのストーリーじゃなくて…。更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月21日 10時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
青イチ(プロフ) - そうです!よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月20日 23時) (レス) id: 019715dd21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:石鏡巡 | 作成日時:2020年5月10日 16時