22.マレウス×望んでいない��5/25変更 ページ22
皆さんの好きなディズニー・ヴィランズは誰ですか？
私はフロロー様とマレフィセント様です。
★★★
三人の妖精によるブライア・ローズへのサプライズは成功……しなかった。そりゃあ、そうだろう。彼女にとって好きでもない人と結婚をしなければならない、しかも自分が王女だと知って混乱を招かない訳がない。
「そんな……嫌よ……」
これは叶わない恋だと知って彼女は涙目になる。
「ですが、貴女は王女様よ。お気持ちは分かるけど、そういう決まりがあるの」
赤い服を身に着けた妖精、フローリーはローズの背中を
緑色の服を身に着けた妖精、フォーヌは「因みにその男性とは何処でお会いしたの？」と尋ねた。
「……夢の中よ。そしたら今日、森の中でお会いしたの……。そして今夜会うことを約束したわ」
涙声になりながら、ゆっくりと返答する。
──夢の中……
その言葉に心にチクリと痛みが走った。本当に夢の中で会ったのは僕の方だ。
魔法を使って人の夢の中に入ることは僕にとって容易いこと。だが、見ず知らずの男に彼女を横取りされた。
青い服を身に着けた妖精、メリーフェザーは自分も涙目になっている。何も言わず、いや、何を言えば分からないまま、どうすることも出来ていない。少なくともフローリーよりAの気持ちを分かっているだろう。
「……嫌よ、嫌ッ……」
居たたまれなくなったのか、Aはフローリーを振り払って二階へと走った。そして自分の部屋に閉じこもり、ベッドの上ですすり泣く。
下の階で三人は、こんなはずじゃなかった、と後悔を言葉にする。
暫くAは泣き続けたが、泣き疲れたのか、そのまま眠りにつく。僕は窓からこの部屋に入って、彼女の寝顔を見つめる。
──涙の跡がまだ残っているな……
指でそれを拭って、彼女の夢の中へ入る。彼女の夢は黒に近い色をしていた。いつもなら明るい色だったんだが。
「……嫌よ……私、そんなの……嫌ッ」
夢の中でも彼女は抵抗する。
「ブライア・ローズ」
優しく声を掛けると、彼女はこっちに視線を移した。そして「貴方は……」と口にしたが、僕は彼女に最後まで言わせず、彼女の言葉を遮った。
僕と夢の中で会った、ということを思い出せば更なる混乱を招きかねない。だから、僕は彼女に魔法を掛けた。
「初めまして、ブライア・ローズ」
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石鏡巡(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» リクエスト、ありがとうございます！ 完成して半年以上経過したこの作品を見つけてくれて、読んでくれてありがとうございます！ (2021年4月2日 22時) (
レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - リクエストでマルフィとオーロラ姫をお願いします (2021年3月14日 7時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
石鏡巡(プロフ) - モカさん» おお！ まさかの雑談を楽しみにしてくれる人がいるとは……！ ありがとうございます！ また何か面白い出来事があったり、思い出したら書きますね！ (2020年5月21日 12時) (レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 最近私も石鏡巡さんの短編集の内容も楽しみですけど、雑談も楽しみになってきてます(笑)すいませんレオナさんのストーリーじゃなくて…。更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月21日 10時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
青イチ(プロフ) - そうです！よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月20日 23時) (レス) id: 019715dd21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石鏡巡 | 作成日時：2020年5月10日 16時
