20.ヴィル×見せたくない�� ページ20
長くなる〜！ 元々一話完結型のつもりだったのにー！
★★★
保湿を済ませたAを鏡台の前に座らせて、早速アタシは彼女のメイクを施す。まずは下地。
「アンタは元々肌が綺麗だし、色白だからこういうタイプを選ぶことをお勧めするわ」
次にファンデーション。そしてコンシーラー。コンシーラーを使って気になる所を隠すつもりだったが、この子の顔に気になる部分なんてない。ニキビもブツブツもない。
「チークは……あえて塗らないでおくわ。アンタの自然な頬の赤みがよりアンタを美しくさせるんだから。もし、塗りたいなら薄めにね。濃くしたら『ひょっとこ』みたいになるから気をつけること。良いわね？」
この子は薄化粧で済みそう。時間も手間も掛からないし、初めての人にとって一番有り難いことだろうね。
「そしてアイメイク……ブラウン系が良いわ。派手過ぎず、でもアンタを最も魅力的に引き立てる色よ」
Aのアゴを支えてながら、パパパッと慣れた手付きで筆で色付ける。
──最も自然な流れでアゴクイをしてしまったけど……
──少しくらいはドキドキしなさいよ
全くと言っても良い程、この鈍感な白雪姫は顔を微動だにしないこと"だけ"を意識している。まあ、少しでも動かしたら承知しないわよ、って脅したのはアタシだけどさぁ。
そしてアイメイクを終わらせるとこれでメイクは完成。シェービングとか鼻筋にハイライトとか入れる人は入れるけど、この子はする必要がない。生まれ持った美貌。
「目を開けても良いわよ」
使った化粧品をポーチにしまいながら、そう告げた。更に美しくなった彼女は鏡の自分に驚きを隠せない。
「これが私？ 雰囲気が違って見えます……」
どうやら気に入ってくれたみたいね。当たり前だけど。アタシはマジカメのフォロワー数が五百万を超えるプロのモデルよ？ 甘く見ないで頂戴。
「ヴィルさん、本当にありがとうございます……！」
嬉しそうな顔で可愛らしい笑顔を見せる。
──調子狂うじゃないの、そんな笑った顔を見せられたら
「あ、そうそう。一つだけ忘れていたわ」と言ってアタシが取り出したのは紫色のリボン。それで彼女の視界を覆う。
「え……？ ちょ、ヴィルさん？ 一体何を……？」
戸惑いを露わにした白雪姫に、
「ジッとしていて頂戴」
と、耳元で短く返した。
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石鏡巡(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» リクエスト、ありがとうございます！ 完成して半年以上経過したこの作品を見つけてくれて、読んでくれてありがとうございます！ (2021年4月2日 22時) (
レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - リクエストでマルフィとオーロラ姫をお願いします (2021年3月14日 7時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
石鏡巡(プロフ) - モカさん» おお！ まさかの雑談を楽しみにしてくれる人がいるとは……！ ありがとうございます！ また何か面白い出来事があったり、思い出したら書きますね！ (2020年5月21日 12時) (レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 最近私も石鏡巡さんの短編集の内容も楽しみですけど、雑談も楽しみになってきてます(笑)すいませんレオナさんのストーリーじゃなくて…。更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月21日 10時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
青イチ(プロフ) - そうです！よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月20日 23時) (レス) id: 019715dd21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石鏡巡 | 作成日時：2020年5月10日 16時
