19.ヴィル×見せたくない�� ページ19
皆さんの押しキャラは誰ですか？
作者はエペルくんとラギーくんです。童顔に弱い……。
★★★
ある日のこと。アタシは化粧道具を持っていつものように小屋へと向かう。以前、A曰く、化粧をしたことがないらしいので、アタシが教えてあげると約束をしたから。
──……一国の王女でもあるアンタが化粧を知らないとか……
信じがたい話ね。まあ、継母にイジメられていたから舞踏会とかに出席したことないだろうし、お姫様だから外へ出掛ける機会なんて少ないだろうし。
──でも年頃の女の子なら気になり始めると思うわ……まあ、個人の自由はあるけど
けれど、もし彼女の想い人と両思いだと発覚したら、結ばれるとしたら、化粧することに意識を持ち始めるかも知れない。なら、教えるなら今が一番良いチャンスだ。
──って、何勝手にあの子と男をくっつけているのよ、アタシ……！
そんなこんな考え事をしていると、あっという間に目的地に到着。コンコンとドアを美しく叩くと中からいつもの少女の返事が。
「ヴィルさん、お待ちしていました」
そう言ってアタシを家の中に上げる。本当はコビトたちに知らない人を入れちゃ駄目だと言われているらしいけど。
──『貴方も親切なんですね』──
アタシへの信頼があるからこそ、コビトたちとの約束を破ってしまったのだろうか。でも自分を匿ってくれる人たちを裏切っていることになっているし、本当にこの子はちゃんと考えているのかしら？
──近いうちに老婆に変装した継母に騙されて、毒リンゴを買って、食べてしまいそうだわ……
警戒心というものはないのだろうか。
「毎回ヴィルさんから来てくれて本当にありがとうございます。でもここまで来るのは大変じゃないですか？ もしそうでしたら私からお邪魔することも可能ですよ？」
あ、ないわ。この子、『警戒心』って言葉自体を知らないのかもね。親切つもりで口にしたのかも知れないけど。
──意識されていないみたいだわ。まあ、そりゃあそうだけど
この子の好きな人はアタシじゃない。意識なんかされるはずがない。
「結構よ。アタシはウォーキングのついでに来ただけなんだから」
「フフッ、そういうことにしておきますね」
はにかむ彼女から顔を逸らす。
★★★
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石鏡巡(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» リクエスト、ありがとうございます！ 完成して半年以上経過したこの作品を見つけてくれて、読んでくれてありがとうございます！ (2021年4月2日 22時) (
レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - リクエストでマルフィとオーロラ姫をお願いします (2021年3月14日 7時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
石鏡巡(プロフ) - モカさん» おお！ まさかの雑談を楽しみにしてくれる人がいるとは……！ ありがとうございます！ また何か面白い出来事があったり、思い出したら書きますね！ (2020年5月21日 12時) (レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 最近私も石鏡巡さんの短編集の内容も楽しみですけど、雑談も楽しみになってきてます(笑)すいませんレオナさんのストーリーじゃなくて…。更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月21日 10時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
青イチ(プロフ) - そうです！よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月20日 23時) (レス) id: 019715dd21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石鏡巡 | 作成日時：2020年5月10日 16時
