12.ヴィル×恋バナ�� ページ12
ヴィランズの手下のアップルポイズンとエペルくんって見た目も性格も似てないけど、元ネタは同じ毒リンゴ。
★★★
あの日以来、アタシは暇が出来る度にあの小屋までウォーキングすることになった。彼女に、いつでも遊びに来ても良いよ、と言われたので早速手土産を持って行く。
「あ、ヴィルさん。今日も来てくれたんですね」
白雪姫……Aはコビトたちへの夕食を作っている最中だった。
「あら、忙しい時にお邪魔してしまったわね」
「大丈夫ですよ。このシチューを煮込むだけなので」
すると彼女はスプーンで少しだけシチューをすくい、味見をする。「うん、上手く出来た」と呟くとコンロの火を止めた。そしてアタシの為に座り場所を提供。
「ありがとう」
「いえいえ」
花のような笑顔を向けた彼女は本当に白雪姫のような可憐さが備わっている。Aはアタシに向かい合うように座ると、そのタイミングで手土産にエペルの実家から送られた林檎を手渡す。
「後輩の実家から頂いた林檎よ。とても美味しいから是非。アップルパイにするのがオススメよ」
「まあ、本当に美味しそう……」
怪しい程に真っ赤な林檎。まるで老婆が作った毒リンゴのようね。流石にこの林檎には毒は入っていないけど。
すると彼女は何か思い出したのか、両手をパンと叩いて、
「あ、そうだ。お茶にしましょうか。最近紅茶を買って来たんですよ」
と告げる。そしてすぐさま立ち上がって再びキッチンへ向かう。数分後、出来上がった紅茶を持って、アタシに差し出した。
「あら、この香りはアップルティーね」
「はい、正解です」
アタシたちは紅茶を嗜みながら他愛もない話をする。コビトたちの仕事について、彼らの好きなこと、彼女が最初にこの小屋を訪れた時は蜘蛛の巣がアチコチ出来ていたなど。殆どAの話だけど、アタシはそれで構わない。
アタシが暮らすポムフィオーレ寮はグレート・セブンの一人、美を追求しその為には醜い老婆にも変身することも出来る女王様を敬愛している。アタシの身分を明かせば、きっとAは二度とアタシと会ってくれないわね。何だって、白雪姫にとっての天敵だから。
「……そう言えばコビトたちはアンタの話が大好き、と言っていたけど、どんな話かしら？ アタシにも聞かせて下さる？」
「ええ、勿論ですよ」
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石鏡巡(プロフ) - ウィルゴ・パルテノスさん» リクエスト、ありがとうございます！ 完成して半年以上経過したこの作品を見つけてくれて、読んでくれてありがとうございます！ (2021年4月2日 22時) (
レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
ウィルゴ・パルテノス - リクエストでマルフィとオーロラ姫をお願いします (2021年3月14日 7時) (レス) id: fdd18ceb11 (このIDを非表示/違反報告)
石鏡巡(プロフ) - モカさん» おお！ まさかの雑談を楽しみにしてくれる人がいるとは……！ ありがとうございます！ また何か面白い出来事があったり、思い出したら書きますね！ (2020年5月21日 12時) (レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 最近私も石鏡巡さんの短編集の内容も楽しみですけど、雑談も楽しみになってきてます(笑)すいませんレオナさんのストーリーじゃなくて…。更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月21日 10時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
青イチ(プロフ) - そうです！よろしくお願いしますm(_ _)m (2020年5月20日 23時) (レス) id: 019715dd21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石鏡巡 | 作成日時：2020年5月10日 16時
