長男×ドSごっこ�� ページ18
「ほら、また間違えた」
「え？ 何処？」
「ここの問三。途中式の計算ミス」
二人きりの塾の自習室でAは蓮に勉強を見て貰っている。
だが、今回は前にあったように、ただ数学を教えて貰っている訳ではない。
三問間違える度にちょっとした罰ゲームが執行されるのだ。
「あ、本当だ……」
正しく解き直している間に「これで三問目だな」と右耳に呟かれる。
覚悟を決めて、キュッと固く目を閉じる。そして両手を強く握り締めた。
──蓮先輩からの罰ゲームとか想像付かない……
あまり、そういうのをやりたがらない。そんなイメージがあったので、Aは内心ドキドキする。
「……どうしようか」
視界を自ら閉ざしたので、彼がどんな風に考えているのかが見えない。爪が皮膚に食い込む。
「あまり意地悪するのもアレだし……」
そして蓮はもう一度口を開く。
「──こんな中学生でも解ける計算を間違えるなんて、馬鹿だな」
「……ッ！？」
まさか彼の口から『馬鹿』が溢れるとは。
今まで、次男である大虎にそう言うシーンを見たことはあるが、自分が言われる側になるとは思ってもいなかった。
「……ごめん、言い過ぎた？」
クールで不器用な癖にこういう所は優しい。Aは真っ赤に染め上げられた顔を横に振る。
「ううん……大丈夫、です」
果たしてこれは罰ゲームなのか。寧ろ『私得ゲーム』だと思う。
「そっか」
彼はそれだけ返した。
──罰ゲームがドSごっことか……
──ドキドキしない訳ないじゃん
別に自分はそういうものが好きとか、Ｍであるとか、そういう訳ではない──多分。
だが、蓮によるドSは心臓を締め付ける。
優しくて低い声でそれらしい言葉を
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石鏡巡(プロフ) - 夏月さん» ありがとうございます！ 早速使わせて頂きます！ (2019年12月23日 20時) (
レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
夏月(プロフ) - ページ34についてです。私もそれに悩まされました。ですがこの世界には特殊記号という大変素晴らしいものが存在しています。「 」これの中身をコピーペーストしてみてください。更新楽しみにしています。 (2019年12月23日 19時) (レス) id: fb9808e4bc (このIDを非表示/違反報告)
石鏡巡(プロフ) - 氷夜さん» ありがとうございます！ デコピンされたことないので、凄く羨ましいです！ (2019年12月16日 14時) (レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
氷夜 - 初めまして！僕はこの小説を少し前から見てて、今はすっかりファンになりました。僕は長男と今の夢主が好きなので1番です！胸キュンシーンは、2日休んだ次の日先輩に「体調管理はちゃんとしなよ」と言われ優しくデコピンされた時ですね。(一応女だから先輩は男です) (2019年12月16日 14時) (レス) id: ce8ab539ab (このIDを非表示/違反報告)
石鏡巡(プロフ) - 黒猫さん» 一番ですね。了解です。頭ポンポン、羨ましいです！ 自分、母親以外にされた記憶がないので……。あの、もしかしたら体験した胸キュンを作品内で使わせて頂くかも知れませんが、宜しいですか？ (2019年12月9日 7時) (レス) id: 6406f9e060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：石鏡巡 | 作成日時：2019年10月30日 16時
