目黒蓮くんは体が弱いらしい。 Part 2

中耳炎の目黒くん。 ページ20

Meguro side


｢...いった...｣


最近感じている耳の違和感。

聞こえずらさと痛み。

だるいし、目眩もする。


イヤホンのつけすぎかと思ってやめたけど、症状は悪化するばかり。

今日はダンスレッスン。

不幸なことにイヤモニ付きだ。


｢...最悪だわ。｣


痛む耳を押さえながらレッスン場へ行く。

耳の奥がキーンと痛む。

思わず顔を顰めてしまった。


目眩もすごいし、なんだか火照ってる気がする。

もしかして、俺熱ある...のか、？


そんなことを思っていたらレッスン場へ着いた。

みんなはもう揃っていて、ストレッチをしている。

俺も挨拶をして荷物を置き、ストレッチをしている時だった。

肩をポンッと叩かれた。


ラ｢めめ、なんで無視するの？｣

｢...え？｣

ラ｢ずっと呼んでたんやけど...｣


ラウールがしゅんとした顔をした。

他のみんなからも見られる。


｢...ストレッチ集中しすぎて聞こえなかった。ごめんな？｣

辰｢でも、結構大きい声で呼んだよ？｣

翔｢俺らがびっくりするくらい大きな声だったよ。｣

｢...えっと...｣


紛れもなくこの耳が原因。

この、痛んで聞こえない耳。


康｢めめ、なんか隠してる？｣

照｢...耳、聞こえないのか？｣

｢...そ、そんなわけないじゃないっすか。...ラウール、ほんっとごめん。｣


バレるところだった。

こんなことバレたら、今日の貴重なレッスンが出来なくなってしまう。

迷惑かけることだけは、したくない。

･→←･

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す