33話 ページ34
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｢え…私の……お見合い相手って………｣
父｢あぁ…木更津 宙さんだ
お前もよく知っているだろう｣
父は顔色を変えずに、宙くんを紹介した
宙｢あ…えっと……多分、貴方は覚えていないと思うんですけど…昔、会ったことがあるんですよ｣
｢………それは…私が…記憶を無くす前の私…？｣
宙｢事故の前です……｣
｢……｣
事故の前の私を知ってる……
宙くんは、私の知らない私を知ってる………
｢……今の私は…昔とは……知ってると思うけど……違うから……｣
宙｢でも！馬に触る貴方は……何も変わってなかった！
君は…あの時のまま………あの日から……何も変わってなかった!!!｣
宙くんが私に大きな声で語りかけてくる
そしてその間に父と、宙くんの父親も部屋を出ていっていた
宙｢初めて会った日は…
春の終わりごろだった……
僕は小さい頃から馬が好きで暇さえあれば馬小屋によく遊びに行っていた……
その日は家でパーティーがあるって言うのに…
馬小屋で隠れていたんだ……
昼からずっと、1人で馬小屋にいて、その時生まれたばかりの馬の世話したりしてた…
パーティーの時間になっても僕はそこを動かなかったんだ
そしたらね…急に鈴の音が聞こえたんだ
僕は『あぁ…パーティーに行かなきゃな…』って思った
でもね、扉を開けたら小さな女の子が立ってて
僕に………｣
『君が宙くん？……わぁ…ホンマに馬が好きなんやなぁ……私、こんなに近くで馬見たの初めてや！』
｢君が初めてだったんだ
…馬と一緒にいることを責めなかった人……
君に…一目惚れ…したんだ｣
弱々しく呟くようにけれど真っ直ぐに宙くんは私に告白した
｢でも……私には……その時の…記憶は…ない……
前の私は……どんな…私だったか…知らないけど
私は一人しかいないけど…
その一人が……ふたつに分裂したの……
全く違う人に変わったの…
それでも……貴方は…私を……愛せるの…？｣
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ザッハトルテ(プロフ) - きうさん» えっ、ありがとうございます(そーいうの好きです) (2021年3月7日 0時) (
レス) id: 68d29d9508 (このIDを非表示/違反報告)
きう - あっ、好き（突然の告白） (2021年2月8日 1時) (レス) id: 020f8e08d5 (このIDを非表示/違反報告)
ザッハトルテ(プロフ) - 美雪さん» コメントありがとうございます！かなり亀更新ですがこれからも見てくださると幸いです！ (2019年5月14日 20時) (レス) id: f3211617b1 (このIDを非表示/違反報告)
美雪 - 元 黒猫です名前 美雪に変えました。夢主さんがどうなるのか気になります…更新楽しみにしています!あ、無理はなさらないでくださいね… (2019年5月13日 20時) (レス) id: 7de484a00f (このIDを非表示/違反報告)
ザッハトルテ(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！これからは頑張るつもりですので…… (2019年4月14日 20時) (レス) id: f3211617b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ザッハトルテ | 作成日時：2019年1月2日 0時
