25話 ページ26
母様は芸術に優れていた
幼い頃に笛を習った記憶がある
「確か……この辺りに………」
引き出しを、開け笛を探した
「あった………」
綺麗な柄をした横笛
そして外へ出て月の下で吹いてみる
〜
「……」
少し気持ちが落ち着いた
笛を吹いている時は心が落ち着いて心地がいい
そして心が落ち着くと、自然と眠気もやってきた
「少し……寝れる気が……する…」
そして襖を開けたまま、布団に入り
笛を枕元に置いた__
シュウもこの月を見ていたかな?
この風を感じたかな…?
月を見ると、初めて飛んだ夜を思い出す
あの日も綺麗な月が出ていた
月を見ると、貴方とまだ繋がっているように思える
なんて、
少し思ったんだ………
_____
AM7:30
約4時間、私は眠っていた
私にしてはまぁ、長い方だ
「いつも学校で寝てたからな………」
足りない睡眠時間は授業や休み時間などで補ってた
でも今は居眠りする時間なんて無い
大丈夫かな………?
そんなことを考えていたら、婆やが私の部屋の前にやって来た
婆「雪乃様……御朝食は如何なさいますか?」
「…………」
私はいつも通り何も言わなかった
婆やは少しがっかりとした声で
婆「では…置いておきますので、お好きな時お召し上がりください……」
婆やはこう言って、自分の仕事に戻る
あぁ………いつも通りだ……
「1人で……食べるの……久しぶりだなぁ……」
シュウはまだ寝てるかな…?
逆巻の家だったら、案外すぐに寝付けるからいいよね……
私の家は基本的に和食だけど、逆巻の家では洋食なことが多かった…てか、毎日洋食
家のご飯は専属の料理人が作っているから味はおいしいけれど
1人で食べるご飯は思ったよりも美味しくなかった
昔はこれが日常だったのになぁ……
154人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ザッハトルテ(プロフ) - きうさん» えっ、ありがとうございます(そーいうの好きです) (2021年3月7日 0時) (レス) id: 68d29d9508 (このIDを非表示/違反報告)
きう - あっ、好き(突然の告白) (2021年2月8日 1時) (レス) id: 020f8e08d5 (このIDを非表示/違反報告)
ザッハトルテ(プロフ) - 美雪さん» コメントありがとうございます!かなり亀更新ですがこれからも見てくださると幸いです! (2019年5月14日 20時) (レス) id: f3211617b1 (このIDを非表示/違反報告)
美雪 - 元 黒猫です名前 美雪に変えました。夢主さんがどうなるのか気になります…更新楽しみにしています!あ、無理はなさらないでくださいね… (2019年5月13日 20時) (レス) id: 7de484a00f (このIDを非表示/違反報告)
ザッハトルテ(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!これからは頑張るつもりですので…… (2019年4月14日 20時) (レス) id: f3211617b1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ザッハトルテ | 作成日時:2019年1月2日 0時