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樹side
ついに4クォーターが始まる。
ここまでずっと接戦で、
ちょくちょく後輩と交代してここまできたものの、
やはり疲れているみたいで、
Aの額から汗が止まることなく出てくる。
同点。
先にシュートを決めたのは、
’
’
’
Aたちのチームだ。
観客席も、ベンチも、皆喜ぶ。
A達がスローインからセットプレーで決めたのだった。
あ、誰が決めたのか知りたいかって?
Aがリバウンドシュートで決めました。
イケメンだった。
俺らが浮かれている間に、相手チームがタイムアウトを取り、
選手が引っ込む。
互いに白熱していて、
両チームとも緊張感が途切れている感じはない。
、、、なんかAは笑ってるけど、(笑)
1分間しかない休憩はすぐ終わる。
すぐに選手達は緊張した、なんか決意したような表情でコートに出てくる。
勿論Aだって変わんない。
毎日引退したがってたし、
キャプテンの子の悪口は止まんねえし、
一回退部届まで書いてたし、
しかもそれ、「キャプテンにだってもうやめるって思ったらなんでも言えるから」って
1か月は持ってたし、
それでも毎日練習ちゃんと言ってたのも、
俺とよくバスケしてたのも、
なんだかんだ言って小2から7年間ずっとやめなかったのも、
バスケが多分、結構好きだからだと思う。
バスケをしているのは俺とAだけだから、
なんか、感慨深い。
タイムアウトが終わると、相手チームの雰囲気が変わっていた。
すごく怖く、
圧があり、
あぁ、そりゃ本気になるかなんて冷静に考えてしまう。
そこからは怒涛だった。
相手チームもそりゃ本気だけど、
Aたちだって本気で、
お互い疲れているはずなのにずっと走って、
シュートを決め合って、
4クォーター、残り1分。
46対47で、
相手チームが勝っていた。
それでもA達は諦めずに攻め続ける。
それでも相手に守られてしまい、
最後の最後、
Aのチームの子が放ったシュートは、
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ヒヨリ - お話めっちゃおもしろいです!それとページ31のコンサートで風磨くんの磨の字が違うところがあります! (2019年8月8日 18時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆめらいおん | 作成日時:2019年4月5日 14時