QK高校生徒会執行部 2

Episode59 ページ11

「役職に広報ってのがないから、今まで基本皆でやってたんだよね。だから、山本とこうちゃんにも手伝ってもらおうと思って」


「ええ…。でも俺、こういうのやった事ないですよ。クイズだって、始めたばっかでまだ知識も浅いし…」


「大丈夫大丈夫！なんか困ったら川上に聞いて、 これでも一応編集長って肩書き持ってるからさ」


いきなり話を振られた川上さんは、えぇ…と面倒くさそうな顔をしたもののじゃあ2人、今日の昼休み生徒会室来れる？と諦めたのかため息を吐きながら言った。

川上さんは、なんか色々細かいことを皆から頼まれてるイメージがある。その度にしょうがないですね、なんて言って引き受けてるところを見るに、凄く面倒みの良い人なんだなと密かに思っている。


「じゃあ今日はここまでかな。はい終了〜」


丁度時間もいい感じだ。皆お疲れ様〜といっておのおの立ち上がる。


「じゃあ、また放課後な」


「え？」


「ん？」


伊沢さんの言葉に、思わずくるっと首を回して反応する。あれ、今日は放課後に活動がないから朝集まったんじゃなかったっけ？

隣を見ると、こうちゃんも同じことを考えているような顔をしている。


「え、放課後、また集まるんですか…？」


そう尋ねると、伊沢さんは一瞬キョトンとした後、あぁ、と言って笑いだした。


「今日の放課後は生徒会としての活動じゃなくて、クイ研としての活動だから」


「「ええ！？」」


てっきり今日の放課後はもう何も無いと思っていたため、驚きと多少の落胆を隠しきれない。今日はこうちゃんと遊びに行く予定だったのに。


「言ったでしょ？"生徒会の"活動はないって」


「そうそう。俺ら、遊びに仕事は持ち込まない主義だからさ」


会議前の不調気味だった伊沢さんはどこへやら、今はすっかり覚醒していてなんならテンションも高い。

笑いながらスラスラといかにもそれっぽいことを喋る伊沢さんを横目にため息を吐くが、実はクイズをする為に放課後集まれることがそんなに嫌じゃないことに気づいて、少し悔しい気持ちになったのだった。


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ご無沙汰してます、Syuriです。

この度5月頃から大学がオンラインで始まりまして、更新頻度を少し下げて2日に1話更新しています。楽しみに読んでくださってる方には申し訳ないです…！

これからも読んでくださると嬉しいです！

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